ダイビングのライセンス(正確にはCカード)を取得し、はや数年が経ちました。
その間に感じた「ライセンスを取って良かったこと」といえば、ズバリ、ダイバー特有の「優越感」かもしれません。
【ポケットモンスターより】
そうです。そうなんです。
ヤな感じですが、ダイバーにしか見られない世界、ダイビングでしか味わえない浮遊感、ダイバー同士でしか通じないダイビング用語などがあるのは事実です。
観光地でガイドさんにお手伝いされながらシュノーケルや体験ダイビングの準備をしている集団を尻目に、我らは自力でチャッチャと装置を組んでいく。そしてレクチャーなしですぐに自力で海に潜っていく。
多くのダイビングをしない人たちが「TVでしか見られない世界」を実際に見られる、それがダイビング。
そんな「ダイバーであること」を公式に認証されると、自信が持てたり楽しみが増えたりと、前よりも少しだけ人生がいい方向に変わった気がします。
沖縄が好きすぎて、年に何回も旅に出ていた管理人。
職場でもそういうキャラが定着し、沖縄に行くといえば、
「休み?管理人は沖縄か~、そらしゃあないな。」(←なんでしゃあないのかは分かりませんがw)
と、有Qも取りやすい状況になりました。
…だがしかし。駄菓子菓子!
上司とかいろんな人:「沖縄は何しに行くの?ダイビングしに行くの?」
必ず聞かれる!
当時の管理人は、沖縄旅としては、散歩やシュノーケル、文化を楽しんでいた管理人。
「…ええっと、散歩とか、しにいきます。」
と答えると、
上司とかいろんな人:「えー、ダイビングやないんやぁ。」
とかって言われる。
目安 | 通学型(都市型) | ツアー型(リゾート型) |
期間 | 2~8日の通学 | 最短2泊3日(+1日は内地での通学あり) 通学なしの場合、最低3泊4日以上 |
費用 | 4~10万円(別途費用がかかるショップがあるため、相場はまちまち。器材購入が条件などのショップもあるため注意) | 内地から沖縄本島へ行き、講習を受ける場合、6~8万円(旅費込み)。旅行会社を仲介しているので、明瞭会計。 |
メリット | 仕事で忙しくても、時間が空いたときに少しずつ通いながら学べる。 自宅近くでダイビング仲間が見つかるかもしれない。 | 最短で一気にほぼ確実にライセンスが取れる。旅費込みなのに、費用が良心的。 キレイな沖縄の海で講習が受けられる。 |
デメリット | 何回か通わないといけないので、取得するまでの期間が長くなりがち。 テストには海洋試験もあるので、結局、最終試験は海へ行かないといけない(そのため費用はツアー型とそんなに変わらなくなる)。 | 旅行前までに、学科試験は自力で学習するしかない。 ツアーに参加するため、まとまったお休みが必要。 |
ツアーには、数年前の11月に参加しました。
メインは観光ではなくライセンスの取得。夏休みや春休みなどのシーズン中は旅費が高くなるので、わざわざピークに行く必要はなさそうです。
かといって寒いのもつらいので(沖縄といえど冬の海に長時間いると寒い)、おすすめは10月~12月上旬、GW後~6月中旬かなぁ。海水温は2ヶ月遅れで変化するため、4月ごろはまだまだ海も冷たそうです。
以下、管理人がツアーに参加したときの、実際の費用をまとめました。
日程:11月の木曜~日曜(土日を含む3泊4日)
●沖縄本島PADI・オープンウォーター・Cカード取得ツアー(関西発)
●この内容で、ツアー約1カ月前に申し込みました。その後すぐに教材が自宅に届き、自主勉強を始めました。
Cカード取得ツアー | ※行きと帰りの日は移動のみで、講習は行いませんでした。 往路:SKY 那覇 19:25着 復路:SKY 那覇 10:20発 ホテルラッソ那覇松山(現在は「エスティネートホテル」)3泊、食事なし ダイビング講習OW【限定水域・海洋実習・学科講習】 ダイビング器材レンタル一式 ホテル⇔海洋の送迎以上の内容すべて込みで、51,800円 |
別途講習キット(教材費) | 4,600円…ツアー代と合わせて支払い (教科書、その他) |
Cカード申請料 | 3,675円…現地にて支払い (認定証発行など、ダイビングの認定団体へ支払う費用) |
(海洋実習を慶良間で行ったための費用) | 最終試験は試験というよりもファンダイビングのようなもの。せっかく沖縄に来たので、ファンダイビングもかねて慶良間で講習+追加ダイブを行うことにしました。どこで行うか選択は自由なので、以下の費用はなくても済みます。 慶良間ボートライド代…1,0500円 追加ダイブ代…5,250円 フードベストレンタル…1,050円 お弁当…500円 |
その他、旅費 | 食事代、お土産代など |
ダイビングのCカードにはランクがあり、いちばん最初は主に「オープンウォーター」を取得します。
オープンウォーターダイバーになると、水深18mまで潜ることができるようになります。
それ以上深く潜りたい場合は、次のランクの「アドバンス」を取得することになります。
通常、アドバンスまで取得しておくと大概のポイントに行くことができるので、ダイビングを続けるにはアドバンスまで取得しておくといいかもしれません。
✓ PADIウォープンウォーター講習内容
①学科講習(試験あり。選択問題が50問。76/100点以上で合格)
②限定水域実習(プールやビーチなど)
③海洋実習(ボートなど)
ツアー予約をしたのが、出発の約1か月前。
それからすぐに教材が自宅に届けられたので、自主勉強を開始しました。
ツアー開催中は、学科を机上で習うことはありませんでした。自分で勉強して、当日に備えなければなりません。(もちろん、実習中には学科試験に出る内容を交えながらいろいろと指導してもらえました。また、自主学習して分からないところは試験前に教えてもらえました。)
試験は全50問、4択からの選択問題です。100点満点中、76点以上で合格です。つまり、50問中38問以上に正解しないといけないってこと。
中には常識的な問題も多いので、とりあえず頑張って1回でも本を読んでいけば、おそらく合格できるはずです。内容に物理的なことも含まれるため、理系だと若干得かも。
中身はこんな感じです。
カラーになっているのでとっつきやすいです。けど英語版のなごりか、日本語がヘンになっている個所もちょいちょいあるので、頭の中で補正してください(笑)
教科書内には練習問題がついているので、これをひととおりやっておけば大丈夫なんじゃないかな。
管理人は当日まで、自宅で少しずつこのテキストを読み進め、問題を解きながら勉強をしていました。…していたはずですΣ(゚Д゚)
仕事を早めに切り上げさせてもらい、空港へ移動を開始。
時間には余裕をもって出発したが、焦っている。
…非情に焦っている。
なぜなら、学科試験のテキストをまだ1/3ほど読み残しているからだ!
狭いながらも清潔で、電気ポットや冷蔵庫など、必要なものはちゃんとそろっていた。
シャンプーとコンディショナーは、フロントで好きなメーカーのものを選ばせてもらえた。ポンプごと部屋に持って帰るシステムだった。(上の画像、デスク上のポンプがそれ)
朝8:10、お迎えが来たようだ。
奥武島からショップへ戻ると、もうヘトヘト。
しかし、ここからがイチバンの難所、筆記試験だ。なんでかというと、もちろん、管理人は最後までテキストを読み切ってないからである!
しかも限定水域試験を終えて体力の限界にきているところで、の試験だ。
襲ってくる眠気と戦いながら、全50問をなんとか解答し終えた。
何点だったかは忘れたが、割と余裕で受かってたのでヨシとしとこう。
テキストを読んでおくのはとても重要だが、もともと理系だと案外、常識的な問題も多い。
コツでも何でもないが、万が一分からない問題があっても、4択なのでどれかは選んでおきたい。
ちょっと寝たら回復したので、国際通りの近くの「我部祖河食堂」を訪れる。
ここは、そばが有名だ。疲れた身体にかつおだしの沖縄そばがしみる。
那覇から慶良間までは、ボートで約1時間。
11月で気温もまだ高く海況も悪くなかったので、船酔いなどもなく、無理なく現場に到着できた。
同じボートには、他のお客さんも乗ってきた。
海洋実習は、ごくふつうに、ファンダイビングをしている感じ。ほとんど試験って感じはしない。
キレイな海に、初めて自分で潜った瞬間。
珍しい。羽みたいなヒレが美しいホウボウが見られた。
こんな感じで、海洋試験を終了。2日目のほうが断然楽だった。
終了後は、合格ですよ!と言われ、晴れてウォープンウォーターダイバーとなった。
ショップへ戻ると、イントラさんから仮のCカードを渡された。本物のCカードは、イントラさんが申請をしてくれた後に、認定団体から郵送されてくる。
そして今日からダイバーとなった管理人は、ホテルへと戻った。夜は沖縄アメリカン名物、ステーキで優勝。
最終日はほぼ移動のみ。
飛行機に乗る日には、減圧症を避けるためダイビングはできない。ダイビングのために沖縄へ来るならば、最終日は潜れないのが常だ。
つまり、ダイビング前(往路)ならば当日飛行機に乗っても大丈夫だが、ダイビング後(復路)の当日には、飛行機に乗ることができないのだ。(潜ったあと飛行機に乗るには18時間以上空ける)
飛行機は午前便なので、観光する時間もない。空港でお土産を買うくらいかな。
結局、1日目と4日目はほぼ移動のみ。
けど、海洋試験自体がただのファンダイビングのようなもんだったので、ダイビング講習ツアーといえど「沖縄にダイビングをしにきたぞ!」という感覚は十分に味わうことができた。
ついでにこの4日間で、Cカードも取得できてるってわけ。ライセンス取得の旅は、ふつうに充実していた。
すぐにガンガン潜り始める人もいるようですが、管理人はライセンスをゲットしたところで、ひとまず満足してしまいました。それで1年近くダイビングをお休み。
けど、せっかく学んだことを忘れてしまいそうだったので、これではアカンと思い、また沖縄でアドバンスを取得するツアーを申し込みました。
アドバンスまで取ったらたいがいのポイントには行けるからいいのですが、ダイビングは何よりも安全が大事であるため、レスキューまで取ることにしました。
確かまだ25本目くらいでレスキューを取得したと思います。もう少しダイビングに慣れてからにしようかとも思いましたが、安全に関しては早めに学んでおくにこしたことはないですからね。…さすがにレスキュー講習はイチバンしんどかったけど。
そして自分で自由にダイビングの旅ができるようになってからは、気晴らしに沖縄へ行って、マンタを追いかけたり洞窟を探検したり、ウミガメと一緒に休んだりしています。
完全なるバディシステムだけで潜ったことはないですが、現地ではひとりで行ってもガイドさんを頼めば心強いです。
それに、沖縄にダイビングをしに来る人は、ひとり旅の人も多いんですよね。乗船ボートや民宿が同じだった場合、急に旅の仲間が増えて嬉しいこともあります。
内地に戻ってからも写真を交換したり、SNSでも友達になったりと、良いことずくめかもしれません。
沖縄でダイビングのライセンスを取得する方法は、2つあります。
●ライセンス取得ツアー(講習+航空券+宿込みのプラン)
●航空券と宿は自分で手配し、別でライセンスを取得できるショップに予約
沖縄でライセンスを取得するには、学科の自主学習が必要です。
今回、管理人はツアーの約1カ月に予約を完了しましたが、テキストなどの教材が送られてくる日数も考えると、けっこうギリギリだったんじゃないかと思います。
仕事や学校に通いながら勉強する人は、ライセンス取得には1カ月以上先の日程で予約したほうがいいかもしれませんね。
ダイビング講習+航空券+宿込みのプランです。
管理人は、今回このすべてがコミコミのツアーを予約しました。手配は楽でしたが、検索してもツアーの数自体が少ないのと、ホテルや講習を受けるダイビングショップの選択肢が非常に少ないことが難点でした。
けど、行きと帰りの飛行機の時間は滞在時間が短くなるものを選んだので、少し割安になったかな?
コミコミプランのツアーは、以下の
●J-TRIP沖縄|PADIオープンウォーター取得ツアー>>
ダイビング講習・航空券・宿の全てを自分で手配、または航空券+宿込みのツアー・ダイビング講習を自分で手配する、というやり方があります。
旅行費は、時期や曜日、クーポンやタイムセールなどで値段が変わってくるため、探せば努力次第で安く行けそうです。
以下に、
☑ 各旅行サイトのクーポンページ
●じゃらんのお得なクーポン>>
●JTBの割引クーポン特集>>
☑ レンタカーもお見逃しなく!
Cカード取得のダイビング講習は、以下から予約できるので参考にしてください。航空券などを自分で手配する場合は、講習にかかる日数に注意してくださいね。あと、最終日(飛行機で帰る日)にはダイビングはできませんので、最短で取得したい場合は、そのあたりもショップによく確認しましょう。
検索したなかでは8,888円~といちばん格安だったのが、
●ライセンス講習などで使えるクーポンのまとめ
☑ 「じゃらん 遊び・体験」では、Pontaポイントがたまる・使える。お得なクーポンの配布もあります。
●じゃらん遊び・体験予約のお得なクーポンはコチラ>>
☑ その他、時期にってクーポンの配布がされるので要チェック。ポイントもたまります。
これは、本当にタイトルどおり。
ダイビングは実践を重ねないと上手くならないと思いきや、机上の学習も大事なんだなと実感した本。むやみやたらに本数を重ねるよりも、これ一冊読んでからのダイビング1本のほうが意味があると思う。
特に、最初の難関である潜行や中性浮力を陸上で、しかも読んでいるだけで7割くらいは身についている感じだ。読みながら呼吸法などを実践すると、なるほどな、と思う。
また、ウェットスーツを着たままでのトイレはどうするかまで、内容は非常にフランクに書かれている。クスッとなる小話もたくさんあるので読んでいて飽きないのも魅力だ。
これはめっちゃタメになったし面白かったので、第2段の寺子屋neoまで購入してしまった。(最初はもちろん、無印から読んだほうが良い)
もしかしたら、ダイビングのライセンス取得ツアーに参加した最初の本当のきっかけは、この本だったかもしれない。
これは、作者が体験したいくつかのひとり旅まとめてある本。エッセイ調の漫画で絵柄もかわいらしく、とても読みやすい。
作者はあまり運動が得意ではなさそうにもかかわらず(失礼)、無事にCカードをゲットしていたので、「自分にもできるかも。」と勇気を与えられた。
また、「ひとり旅で」ライセンスを取得しているというのもポイントが高い。自分とまったく同じ状況なので、ツアー後にも読み返すといろいろなことが共感できる。
ひとり旅をしてみたいけど、あんまり勇気が出ない、という人にもぜひ読んでいただきたい一冊。人生変わるかもしれない。