今回最大の教訓
旅の2日目
朝起きて、6時半。港が朝日に照らされている。そういえば朝食の時間も聞いてなかった。
階段下の食堂へ集合すると、兄ちゃんたちはもうごはんを食べて仕事へ出かけたようだ。
「おはよー。みんな好きな時間にくるよー。あんまり遅くなければ大丈夫サー。」「ダイビングの時間には間に合うようにねー」
と言ってくれ、朝ごはんを運んでくれた。お茶はセルフで持ってくる。できることは自分でしよう。
朝ごはんもボリューミーで美味しい。ダイビング、お腹いっぱいやとツライかな?けどまあ体調も悪くないし、と思って全部平らげた。
その後出発の10時まで、部屋でゴロゴロして体力を温存する。
今日のダイビングのメンバーは3名+ガイドさん。そのうちひとりはリピーターですごい写真を撮る人らしい。
一年ぶりのダイビング。機材のセッティングは、昨日ネットで勉強し直した。
まだ眠いけど体調はふつう。準備も万端。
なのに、なぜかダイビング直前って、急に面倒な気持ちになるのが管理人。旅行前はあんなに潜りたかったのに。
とにかく面倒。仕事かと思うほど。
こんな感じでいつものダイビングブルーになるが、メンバーとガイドさんにはなんとか空元気でコミュニケーションする。
空は快晴、船が水色の海を切って出港した。
しばらくするとすぐに波がたってきた。船がめっちゃ揺れる。今日は天気は良いのに海が荒れ気味。ガイドさんによると昨日もそんな感じだったらしい。
今日の一本目のポイントはオホバNo.2、有名どころっぽい。
揺れで多少ふらつきながらバックロールでエントリーすると、
こんな感じ。透明度おK、20mくらいかな。水温は24℃。ガイドさんに着いていく。カスミチョウチョウウオの群れがきれいだ。
伊江島は地形で有名。洞窟の中をチラ見する。
でかいエイが砂の中に埋もれていた。2mくらいはあったと思う。こっち向いてて、しっぽがあちら側に見える。コバンザメ付き。
こうしてゴキゲンな感じで一本目が終わり、明るい海のなか安全停止。そして、ゴキゲンにエグジットする。
船のラダーを登って器材を下ろそうとした瞬間、
…あかん、ダメだ。
それまでのゴキゲンさんがウソのように気持ち悪くなる。吐き気がしてたまらない。
体調は整えてきたはずだ。ダイビング中、エアも水圧の管理も特に問題はなかったはずだ。
だが、問題あるとすれば、生理周期かな。。。前も奄美で同じ目にあった。
けど、ふだん船酔いはあんまりしないから、酔い止めは飲んでいなかった。
しかし、そういう時に限って海が荒れており、縦に横に揺れまくり。
船は少し波の穏やかな場所につけてくれた。そのまま2本目に向けて海の上でサーフタイム。
…つらたん。まじでつらたん。もう2本目はあきらめた。
船のメンバーにも心配されつつ、2本目は潜らないことに決めた。
2本目はオホバNo.1、いちばん有名どころだ。けど、全く行く気力はない。船の上でみんなのエントリーを見送る。
あー、あー、あーーー、吐きそう、、、そしてリバースすると、魚たちが集まってきた。今朝の味噌汁のワカメが流れてゆく。まさかワカメもこんな形でまた海に帰ることになるとは思ってなかっただろう。
何回かマーライオンしたら楽になり、寝転がった。ゴロゴロ転がって楽なフォーメーションをみつけ、うとうとしていると気持ちがいい。ちょっと気分が楽になってきたし、クルージングみたいなこんなダイビングも悪くはない。
みんなが上がってくると、お昼休憩を取るため港へ戻る。
そして港に着岸し、降りようと甲板を移動しているとき!
ガリッ!!
うわ、痛い!!なんやねん!!
足!!足が!!裏のくるぶしのところが!かかと部分で靴にめっちゃ当たるところ!
船の微妙な段差のところでガリッとめくれて血まみれやんか!踏んだり蹴ったり!
意識が一気に吐き気から痛いほうに傾いた。結果オーライか?!痛いけど!絆創膏を貼ってしのぐしかない。
みんなでお昼に向かう。フェリーターミナル2階の「うみんちゅ食堂」で食券を購入。看板とかポップで海鮮丼を推してたから、海鮮丼にした。
店内の席が空いていたが、外にもテーブルが用意してある。天気もいいし、気持ちが良いので外でいただくことにする。日差しは当たらないよう影になっていている場所だから過ごしやすい。
海鮮丼単品で購入したはずだが、これで600円。安すぎる。全部はムリだったが、だいぶ食べられたし体調も戻ってきた。
3本目はいけそう、かな??すぐに酔い止めを飲んでおく。
調子に乗って、ピーナツアイスも食べた。
「2本目のオホバNo.1は、流れがあったしけっこう洞窟の奥まで進んでいったから、休んでてよかったかもよ」とメンバーのひとりが教えてくれた。体調が整っていれば見どころナンバーワンであっただろう。
さて、3本目の時間だ。体調が戻ったし参加できそう。くるぶしは痛いけど。
エントリーしてしばらくたつと、ウミガメが泳いできた。
そして着地。
気持ち良さそうにクリーニングを受けていた。
たまにくるぶしの痛みを思い出したが、その後吐き気もなく、ゴキゲンで3本目を終えた。
船を降りるとき、リピーターさんのくるぶしの同じ位置に同じような怪我を発見。たぶん同じ目にあったのだと、心に留めて勝手に親近感を感じていた。
ダイビングショップのガイドさんが伊江島を案内してくれるというので、お言葉に甘えてドライブに連れていってもらう。
管理人は2回目となるが、みんなでタッチューへ登る。やはり、伊江島といえばタッチューなのだろう。みんなで登るのもいいもんです。
次は湧出(ワジー)に連れていってくれた。逆光で海の色が分からなくなってしまったが、陸から海に向かって何本もの亀裂が走り、グラデーションがかかって美しい。
崖のようになっているが、下まで続く道路がある。ガイドさんは、ボートダイビングが難しい場合でも、ここのポイントならビーチエントリーで潜ることができると説明してくれた。
戦時中、日本軍が使用していたという滑走路。今はだだっ広い道路になっている。
おばあちゃんが軽トラから犬の散歩(?)をしていた。ゆるい空気が漂っている。
その後、バイクで犬の散歩をしている兄ちゃんも見た。暑いからみんなどうにかして楽な散歩方法をあみだしているのか。ワンチャンも思いっきり走れて気持ちよさそうだった。
車が近づいても平気なネコチャンたち。
これは将来、紅芋タルトになる苗。あの有名な紅芋タルトはここ伊江島から来ていたのか。
次は「千人ガマ」に連れてきてもらった。階段を下りていくと、海につながっている洞窟がある。
千人ガマ。戦時中、多くの島人を救った聖なる洞窟。
奥まで続き、詰めたら確かに千人くらい入れそうな大きさだ。この先は、海。
ちょうど海面と同じ高さであったため、敵に発見されにくかったのだそう。
たばこの栽培。タッチューは島のどこからでも見える。
途中、島の複雑な事情なども聞いた。考えさせられる内容だった。
もうすぐ19時になる。宿に戻って夕ごはんをいただこう。ドライブほんまありがとうございました!
2日目の夕飯は、ダイビングのメンバーさんと、沖縄の穴場スポットやダイビングの話で盛り上がった。
知らない人との交流は、民宿ひとり旅の醍醐味。
昨日とはまた違うメニューで飽きない。
2日目の夜も明日に備えて早めに寝た。というか、お腹もいっぱいやし疲れて動きたくない。
■この記事のシリーズは、こちらからリンクできます。
【伊江島①】(予約・渡航の章)
【伊江島②】(自転車で散策・宿泊の章)
【伊江島③】(ダイビング・ドライブで観光の章)※この記事はこれ
【伊江島④】(ダイビング・バイクで観光の章)
【伊江島⑤】(那覇・荷物の章)