我々は北谷の「ベッセルホテルカンパーナ沖縄」をあとにすると、海中道路に向けて走った。
北谷からは30分くらいで、勝連城跡に到着。
勝連城跡は、海中道路の手前にあるので立ち寄りやすい。無料駐車場やきれいなお手洗いのある休憩所もあり、至れり尽くせりだ。開園時間は9:00~18:00、入場無料。詳しくは勝連城跡休憩所HPにて。
所要時間は1時間くらいかな。バーッと登ってバーッと降りてくるだけなら30分でも行けそうだが、急な坂を登るのと、ひととおり景色を眺めたいので、最低1時間はあったほうが良いと思う。
勝連城跡を訪れるのはこれで3回目。沖縄の城(グスク)は、兵どもが夢の跡という感じだが、琉球王朝の時代に思いをはせることができ、眺望も楽しめるのでおススメだ。
駐車場内にある休憩所では、お手洗いに行っておこう。グスクはけっこう広いし、グスク内にお手洗いはない。
休憩所ではマイナーなお土産が販売されていた。おばぁ(銅像)もいるので、仲良く写真を撮ることができる。
お約束の顔ハメもやるべきだろう。
このように休憩所だけでもすでに楽しんだのだが、本番はこれからだ。
休憩所の道路をはさんで奥の右側にあるちょっとした高台が勝連城跡。日中、道路はけっこう車どおりが多いので気をつけて渡ろう。
この急な坂を徒歩で登るのだ。
勝連城跡は何が良いかというと、まずはその見た目が良いですよね。城壁が立派で、まるでドラクエのラスボスの城のようではないですか?
ドラクエやったことないから知らんけど。いや、正確には漁村から出られない勇者だった。(「持ち上げる」コマンドを知らなかったのが原因と思われる)
こんなダンジョンみたいな感じなんですよ!ここでドラクエGOやったら楽しそう。まるでリアルダンジョン。
急なところは階段になっているので、サンダル(島ぞうり)でも大丈夫。ヒールのある靴はきついし、土の部分もあるのでやめたほうが良いと思う。もちろん、歩きスマホなんてもってのほか。
さすがダンジョン、登ってみると分かるのだが、見た目以上に急なところがある。しかしそのぶん、頂上からのビューは格別だ。
城跡なので、特に建物といったものはないのだが、この城壁がすごい。
柵とかはないので、一歩間違えば真っ逆さま。写真を撮るときなんかは気をつけて。
曇っているので少し残念だが、晴れているときのビューと言ったらない。まるでバスクリンのような色の海が拝めるのだ。
急斜面なので、帰りも気をつけよう。
勝連城跡を後にし、海中道路をオーシャンビューしながらドライブ。途中、右折しそのまま橋を渡ると浜比嘉島だ。
浜比嘉島では、旅の目的のひとつである釣りを実行した。漁港みたいなところがあったので、持参の竿を使って釣り開始。
…寒い。風が強い。
「ハクション!ズルズル…」ツレは昨夜のアメリカンビレッジで冷えたようで、若干、風邪気味だ。
「ここは釣れないよー」チャリで犬の散歩をしていたおっちゃんが言い残し去っていく。
お腹もすいたので早々に切り上げ、ランチの店を探す。スマホで検索すると、近くに海を眺めながらお食事が出来る「Cafe&Dining サントリーニ」があったので、即入店。
「Cafe&Dining サントリーニ」は見た目が地中海のイメージで、なんともオシャレなお店。我々は「浜比嘉ランチ」1,600円(だったと思う)を注文した。スープにメイン料理、パンorライス、飲み物のセットだ。見た目も映え、お腹もいっぱいだ。
お腹が満たされた我々は、せっかく浜比嘉島に来たので琉球開祖の神にまつわるパワスポを拝むことにした。
このように海を渡って行ける小さな小さな島だ。 海のすぐそばを歩けるため、食後の散歩に海風が気持ちが良い。
寒いけどね。中は半袖で薄着だが、ダウンを持ってきて正解だ。天気予報では日中19℃あったが、風が強いと体感温度はぐっと下がる。テンションをあげていくしかない。
自然のパワーを感じ取ると、足取りも軽くなる。 所々に奇岩も見られる。
奥には拝所があり、「アマミチュー」が祀られていた。
沖縄にはこのような、自然を活かして作られた拝所がたくさんある。
海中道路のど真ん中「道の駅あやはし館」にも、ちょっとだけ立ち寄った。ここではお約束の顔ハメもすべきだろう。
と、ここでけたたましいサイレンの音とともにパトカーが4、5台通りすぎ、その先の島のほうへ向かっていく。
橋の上に上ってみた。まだまだ、次々にパトカーが来る。異常な数だ。サイレンが鳴りやまない。パトカーだけでも計20台は通っていっただろうか。
連絡橋の上からしばらく眺めていた。 実はこのとき、全国ニュースになる出来事が起こっていた。伊計島米軍ヘリ不時着。次の日にやっとニュースで知った。浮かれた我々に、沖縄の現実が釘を刺す。これもリアルな沖縄なのだ。我々が本島へ戻った後も、海中道路へ向かうパトカーや救急車、消防車など緊急車両が次々と通り過ぎていった。