さて、沖縄でレンタカー初めて借りる!みたいな人は、ここからは時間を換算しながら読んでみてほしい。
フライトは12:15発だ。その前に、今回はレンタカーを返却しなければならない。
レンタカー屋さんには、フライトの2時間前を目安に営業所に車を返却するよう言われている。返却時の点検・手続きと空港への送迎(今回使用したABCレンタカー空港営業所⇆空港は送迎10分程度)があるから、時間に余裕をもって返しなさいよ、ということだ。
とすると、10時15分ごろにはレンタカーの営業所に到着していないといけない。
さらに、ガソリンを満タンにして返却しなくてはいけないから、10時ごろには空港周辺のガソリン屋さんにいたほうがいいな。
それに沖縄は車社会で、特に那覇市内とかめっちゃ混むからな。意外に余裕ないぞ。
うーん、ここ南城市からだと空港まで45分くらいやな。じゃあ9時すぎにペンションを出れば余裕かな。
お楽しみの「ポランのひろば」の朝食前、用意周到な我らは先に車に荷物を積んでおこうと、レンタカーをペンション入り口近くまで寄せた。
エンジンをかけるために、ブレーキを踏みながらキーをまわす。
ん??・・・かからない??
ん、ちょっとミスったかな、もう一度。
・・・ハレ?!
運転歴8カ月、経験の浅い管理人は自分の運転力の低さが原因だろうと焦った。
もう一度、もう一度、、、
もう一度。
しかし、何度チャレンジしてもフスンフスンと無駄にふかした音だけが鳴り、ちっともエンジンがかからない。
あれ??これなんや。
メーターのとこに、見たことないランプがいっぱいついてる!!
ありとあらゆる警告が出ている感じだ。そりゃもう、全部。
やばい、としか言いようがない。とりあえずここ(「これって危険?!車の警告灯一覧」)でマークの意味について検索した。
色々調べたが、やばいということしか分からなかった。
すべてのマークが点灯してるから逆に調べようがないという感じ。だって、すべての警告に対処するって無理ゲーではない?!20個クライアルヨ?!
あ、ツレはペーパーなので車のことは何も分からない、頼れない感じね。
昨日、車降りるときライトの消し忘れは注意してたから、バッテリーあがりではないはず??
いろいろ検索して少しだけ分かったことは、もし車が動かない場合は、自費でレッカーを頼まないといけないこと(各レンタカー会社の補償によって異なるようです)、手続き時にNOC(ノン・オペレーションチャージ)を払っていないため、動かない期間の営業補償を払わないといけないことだ。それも嫌だが、まぁ払えば終わること。それよりもフライトに間に合うかどうかだ!明日は仕事もある!
とりあえずレンタカー屋さんに状況を連絡しないといけないな。それに朝食の時間やから早く向かわないと。
前の章で既に紹介したが、ここ「ポランのひろば」は朝食がすごいことで有名だ。これからその朝食と言うのに、こんな重い足取りで向かわないといけないなんて。
ふつうなら連写してはしゃぎたいところだが、ここはとりあえずレンタカー屋さんに連絡を取る。
「昨日までふつうに動いてた」「今朝エンジンかけようとしても空回り」「昨日ライト等は消したはず」「全ての警告マークが出てる」「出発のフライトは今日のお昼12:15です」
と伝えると、ライト消したかどうかは別にして、バッテリーあがりの可能性があるため、周りの車所有者で分かる人がいたら協力してもらってリカバリーしてみてはと言われた。と、同時にレッカー車を手配しはじめるとのこと。
なんと、宿の奥オバチャンも話を聞いてくれて、「バッテリーだったら近所に詳しい人いるから頼んでみるよ」とすぐに連絡を取ってくれた!
ちなみに宿は隠れ家なので、周辺の民家は少ない。ガソリンスタンドはおろか、店もない。旅先でのトラブルで知り合いもいないなか、本当にありがたい助けだ。
今できることはこれだけなので、とりあえず朝食を食べましょう、と気持ちを切り替えてくれる。
バッテリーあがりの可能性&ご近所さんの助けのワンチャン希望がもてたため、少し落ち着いてきた。やることはやった。今はオバチャンが一生懸命作ってくれた朝食を楽しんで食べよう。
朝食を終え、チェックアウトした我々はレッカー車またはご近所さんの助けを待つ。
そろそろ時間的に焦りだした9:30ごろ、ご近所さんのオッチャンお二人がお越しになり、手際よく車どうしケーブルをつないでくれる。
手順として、この状態で救助車のエンジンをかけるから、1分ほど待ったあとにレンタカーのほうのエンジンをかけてね、とオッチャンに説明を受けた。
エンジンをかける運命の瞬間、この世のすべてに祈りをささげた。
そして、エンジンを…
か・け・た!
…かかった!
かかっている…!
(語彙力がなくなると、GOODもBADも全部「やばい」になりますね。)
しばらく走ると充電されるため、できればこのまま1時間くらいエンジンを切らず走らせたほうがいいと教えてもらった。
そして車が動いたことをすぐにレンタカー屋さんに連絡すると、じゃあOKだねということで、レッカーはキャンセルしてくれるそう。
お礼も何もできてないのだが、早く空港に向かったほうが良いと言って、オッチャン2人はサラリと去っていった。マジか。イケメンか。
宿のオバチャンも早く早くと送り出してくれた。
言い足りないしやり足りないとこだらけだが、地元の方々の助けで無事に空港に向かうことができた。このときの安心感といったらない。今回の旅は、(出会った人たちの章)でもご紹介したように、地元の方ありきで楽しく思い出深い旅となった。
その後、40分くらいでガソリンスタンドに着いたので「一時間くらいエンジン切らないほうがいい」ことが気になったが、エンジンを切ってレギュラー満タンにしても、もう全然大丈夫だった。
そして若干営業所への到着は遅れたものの無事にレンタカーを返却、フライトにも間に合った。
以上、浮き沈みが激しい旅でしたが、みなさまのおかげで、最後は無事に締めることができました。(完)