チーズ転がし坂が続く
中間点を過ぎ、これからの後半がアップダウンの本番だ。ムーンも苦しげな表情を見せている。
下り坂で楽なのだが、疲労した足が勝手に動き、ともすると本当にチーズ転がしのような痛い目にあう。重力のままに任せて走りたいところだが、足をもってかれないように注意。
スーツマンが頑張っていた。
「サラリーマンがんばれ~!」と、沿道の応援をかっさらっていた。ちょうど12:00ごろ、気温は約21℃。暑そうだ。
癒しの一本、凍ったチューペット!まじでこれ良い!みんな食べやすいように半分に割って渡してくれるからありがたい。
走行中、少なくとも5本はいただいたが、すべて薄茶色の同じ味だった。甘いのみで何の味かは不明。チューペットといえばカラフルでいろんな味があったように思うが、沖縄でメジャーなのはこの一本なのだろうか。
関西でもフルマラソンに2回チャレンジしたことがあるのだが、沿道の給食はあめちゃん中心で、チューペットはひとつも見当たらなかった。
今月11月に行われた神戸マラソンは、気温が20℃近くになりとても暑かったのだが、こんなときにチューペットがあったらいいなと思っていた。ずっと「おきなわマラソンのときのチューペットが欲しい…。」と思いながら走ったものだ。
ワガママやなぁ!いただけるだけでもありがたいのに!
そんなわけで、沿道のみなさん!暑い日はぜひ、凍ったチューペットをお願いいたします!!
今週末の那覇マラソン、暑そうです!!凍ったチューペットを期待しております(笑)!!
25km地点。「あと17km、がんばれ~!」と声援がとんできた。そうか。あと17kmか。そう考えると、なんとなくいけそうな気がしてきた。
待ってました、嘉手納基地に突入!
米軍基地が近づく。おきなわマラソンの魅力のひとつには、嘉手納基地のなかを通過できることがあるだろう。いったいどんな感じなのか。物々しい雰囲気なのか?軍って感じなのか?楽しみだ。
おじさんが三線で唄をうたい、応援してくれていた。ありがとう、がんばるよ!
30km手前。嘉手納基地が近づく。
おきなわマラソンのランナーだけに許された、嘉手納基地への侵入。コース後半にも、こういったイベント的な経路があるので、走っていてまったく飽きない。
基地内は、なんか規制がかかりそうなので、写真は割愛するよ~。
基地内は、ところどころに見張り(?)の米兵が立っていたが、総じて楽しい雰囲気だった!
基地内でもアメリカの方々、たぶん米兵のご家族であろう老若男女から熱烈な声援をもらった。長い列になってハイタッチしてくれるゾーンがあったり、ピカチュウの着ぐるみを着て応援してくれるお姉さんもいた。
距離にして3km弱、滅多に入れない基地内をかけぬける。オブジェや看板がアメリカ仕様で、眺めながら走ると楽しい。
そして最後、「忍耐を」とだけ書かれ地面にいっぱい突き刺さっている看板を通り過ぎると、嘉手納基地をぬける。
Thanks for coming to cheer for me!
30kmの壁はでかい
嘉手納基地を出たところの関門。12:50ごろに通過した。ここの関門を突破したら、とりあえず完走は見えてきたか。
しかし、基地イベントが終わって我に返ると、かなり疲労しているのが分かる。めっちゃ足痛い。太もも、ひざ、ふくらはぎ。
マラソンって、ゼーゼーゆって呼吸が苦しいイメージがあったけど、初心者にいちばんくるのは足の痛みなんやね…。逆に、ゆっくり走ってるから呼吸は全然大丈夫やわ。
いろんな仮装が見られて楽しい
おや、あの後姿は…。
やっぱりちんすこうだ!暑そうだ!気温は21℃を超えている。
管理人は最初の10kmあたり、このちんすこうとずっと並走していた。そして、勝連城の坂でさっそうと抜かされたのを覚えている。
しかし、この着ぐるみを着て、ずっと前を走っておられたんですね!すごい!
シュッとしたルフィを発見!
仮装については、こちらの記事もご参考に。
35kmか。よくぞここまで来たもんや。もう、足が痛いとか考える気力さえなくなってくる。ただ、無心に走り続けた。
「完走(乾燥)梅干しあるよっ♪ファイトッ♪」と、リズムにのって乾燥梅干しを配っていた人に励まされる。
このへんでまたすごい坂があって、さすがに途中で歩いた。途中、また別の旅ランのメンバーを発見し、再会を喜び合ったが、追い越して置き去りにしてきた(非情)。
…と、そこに!お!仮装ランナーがいますねぇ!
沖縄そば、宙に浮いててすごい!よく35kmももったなぁー。どうやって固定してはるんやろ。
楽しい仮装を見ると、一瞬だけでも疲れを忘れることができます!ほんま、みなさん体を張って楽しませてくれてありがとうございます!
終盤に近づく。1kmって、こんなに長かったっけ…
残り10kmを切ると「あと数キロだけ」という意識が芽生えるためか、安心する。
と、同時に「あと数キロでゴールなのにあれからたったの1kmしか進んでいない!」という「ぜんぜん進まない感」も味わう。
さらに「この楽しい時間がもうすぐ終わってしまう!もったいない!」という気持ちもあふれ、これらの複雑な気持ちが勢力争いをしていた。
坂道には、フェンスの向こうに米軍の住宅地が見える。
ここが最後のスポンジらしい。
足がね、太ももとかめっちゃ痛いから、これで冷やしてクールダウン。ボランティアさんありがとう、ごくろうさまです。
「あと3km」の看板に力をもらう。けど、この「たった3km」がめっちゃ長い…。
ゴールはまだか…。外国人ランナーも楽しそうに走っていた。早いー。
冬とは思えない気候。遠くに、海が見えてきた。
沖縄の桜の開花は、1月下旬~2月上旬。内地はまだまだ先だが、お先に今年の「いちばん桜」が見られた。
40kmを超えて。
ついに、見たことも聞いたことも走ったこともない40kmに突入した。
ここまでくると、本当にゴールが目の前なんだなぁと感慨深い。
そして195m走ると「あと2km」の看板。このへんは、看板の頻度が多くなってくる。
エイサー部隊が「TRAIN TRAIN」の曲に合わせて、カッコイイ踊りを披露してくれた。沖縄らしい。エイサー好きなので、励まされる。
「最強食堂」が見えたら、もう少しやで!
ビールではなく、水が入ってました。暑いからほんまに毎回、給水していた。
車内からも「がんばれ~!」とかわいい声援が!
41km。がんばれ がんばれ。全身痛い早くしゴールしたいけど、この旅が終わってしまうのもなんだか惜しい。
暑い。足痛い。まじ足痛い。
あと1km。テンションあがってくる。が、ほんまにその1kmが、めっちゃ長い。
終盤、まっすぐな道路。総合運動公園に向かう道だ。帰ってきたで!
「買います!売ります!」の看板がみえたら、総合運動公園はすぐそこや!
総合運動公園、ついに帰ってきたで~!
スタートゲートが見えた!応援ありがとう!
そして、ついに!