前回の記事:立体機動装置の作り方~作り方編~
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今回、ご紹介する立体機動装置の装着は、ハーフ~フルマラソンの大会を想定して、以下の8つの仕様を目指した。
さらに、実際ハーフを走ってみて、それぞれどれくらいの達成度であるかを自己評価してみた。(★5で達成度満点)
★★★★★
思ったよりもイケてた。なかなかの強度だった。
走っていても、強度や位置のズレを気にしなくてもいい程度には固定できていた。
★★★★
位置は良いけど、作画のように外開きにするには角度調整の試行錯誤が必要。
★★★★★
更衣室で短時間で装着できた。
★★★★★
取り外しは2分程度かかるが、これはお手洗いに並んでいる最中にできそうだ。取り付けは上記③にように、5分以内にできる。(今回走ったハーフでは、途中でお手洗には行かなかったので正確な時間は計測できていない)
★★★★
とりあえずハーフでは全然大丈夫だったので、フルでもいけるんちゃうかと思う。
★★★★
走り初めこそ揺れが気になったが、多少乱暴に走っても装置がズレ落ちないことが分かったので、それ以降はほとんど気にならなかった。
★★(個人差アリ!!)
極力、軽量&小型化したが、それでも装置両方で総量700g。
己の鍛え方にもよると思うが、私のナメた練習では、ハーフの途中で足がつるというトラブルが起きた。
言っておくが、普段の練習で足なんてつったことはない。フルマラソンの大会でもつったことはない。なので、これは多分に装置の影響だと考えられる。(あと、単にハーフをナメててしっかりミネラルを補給してなかった&準備運動の時間がなかったせいもある)
ちなみに、ハーフは装置に入れられる補給食・アミノバイタルを携帯せずに走った。アミノバイタルは1個約50gなので、仮にアミノバイタル2個を携帯した状況だと、総量800gの負担がかかる。
どちらにしろハーフだったから完走で来たものの、今の私の走力では、フルでの装着は無理だろう。
★★★★★
衣装にガッツリと装着用の部品を取り付けるなら、もっと簡単に装着方法を編み出せたはずだが、装置を取り外したときの見た目にもこだわりたかった。
そこで立体機動を取り外した際にも、装着させるための部品等が悪目立ちしない仕様にした。
全体像(右側の立体機動装置)はこちら。以下の部品を使い、衣装の大腿部分に取り付ける。
大腿に取り付ける部品は、硬めのプラスチック板(今回は硬めの下敷きを切って使用)を使っている。
これが本体にしっかりくっついていないと元も子もないので、針金を使って根元をしっかりと固定した。今回は作業の順番で最後になってしまったが、本来は装置全体にグレーの布テープを巻く前に、これを造っておくと良いだろう。
あと、最初は遊びで補給食ホルダーとしてブレードを入れる穴(フェイク)を作ったのだが、最終的に装置の装着に必要になったので、しっかり固定して装着したい場合は、必ず作っておくことをオススメする。
●装着させるための部品作りはコチラ>>※執筆中
全体像はこちら。衣装の以下の部分に、立体機動装置本体を取り付ける。
衣装側の取り付け部分は白い布を使い、衣装の雰囲気を壊さないよう目立たないように作った。
走っても立体機動装置があまり揺れないようにするため、硬めのプラスチック板を入れて位置と角度を固定できるようにした。
装着時は、衣装側と本体側のプラスチック板 両方を重ねて固定するかたちになる。プラスチック板の面積のぶん、固定される部分が増えるのでズレが生じにくい構造にしている。
●装着させるための部品作りはコチラ>>※執筆中
まずは、どこをどうやって取り付けたのか大まかに見ていこう。
用意するものは、作製した立体機動装置とウェストポーチ。
今回は、以下の図のように取り付けてみた。
ヒモ(なわとび)を以下の図のように通して固定している。
では、次に取り付けの方法と順番を詳しく見ていこう。
立体機動装置本体、衣装のズボン(ヒモを通す穴を縫い付けておく)、ウェストポーチ(ヒモを通す穴を作っておく)
留め具(コードストッパー)は、ヒモ(なわとび)が通り、かつしっかり留まる程度の大きさのものを選ぶ。
2か所差し込んだ後は、衣装と装置をしっかりと密着させ、位置を整える。
この時点で、ヒモの長さや装置の位置を微調整しておく。
ヒモはなわとびを使っているので、意外と通した穴からずれたり動いたりするということはなかった。走っていてもその場にとどまってくれていた。
全体を見て位置や角度、バランスを調整しながら、ちょうどいい長さのところにストッパーを付ける。外れないように、念のため2個付けた。
ストッパーは、見えないように補給食ホルダーの中に隠しておく。すると、内側でストッパーが留まり、ヒモが固定される仕組み。
装着時間は、両方合わせて約5分。
会場またはお手洗い後にサッと取り付けるには、これくらい短時間でできたほうが良い。本番前に2~3回、装着の練習をすれば十分だろう。
できるだけ取り付けが簡素になるよう、かつ、走っていても固定されるようにした。
この状態で、ハーフを完走したあともそのままの位置を保っていてくれた。
※注意)走っている最中に振動でウェストポーチが左右に回るのを防ぐため、念のためウェストポーチとズボンをダブルクリップで挟んで留めておいたことも記しておく。これで立体機動装置が(重さと存在感は無視して)揺れたりずれたりするのを気にせず走りきれた。
(試作⑤)~装着部品の作り方編~ へ続く※執筆中