25km地点のひめゆりの塔を越えると、沿道に畑が多くなってきた。
畑に紙コップが落ちているのを見ると、ジョガーの出すごみ問題って、いろいろと難しそうだ。
そういや、公式のスポンジエイドゾーンの、スポンジの落ち具合にはビビった。管理人なんかは割と後ろのほうからのスタートなのだが、前のジョガーが使ったスポンジが道路にぎっしり落ちていて、どこを踏んでいいのか分からない。
道路 対 スポンジの割合が半々(盛ってはいない)。あんなフワフワな道を走るなんて、なかなかできる体験ではない。写真撮る余裕がなかったので、画像ないが、スポンジだらけの道路は圧巻だった。
そして12:50ごろ、28km付近。突然下り坂が始まり、沖縄らしい青い海が見えた。
30kmを、13:08ごろ通過。
フルマラソンの、いわゆる「30km」の壁。ふだんの練習では、ふつうここまで走ることはないから、その先が見えにくい。
体力も限界にくるころだ。歩いたり、また走ったりを繰り返す。
印象的なのは、NAHAマラソンでは、他のどの大会よりも歩いてしまったこと。やっぱりNAHAマラソンが過酷というのはうなずける。自分には、記録を狙うのは難しそうな大会だ。
そういや、ここって糸満市。糸満市って、車で来るところってイメージだが、それを自分の足で来られたってことにちょっと感動。
このあたりまで来ると、坂はほとんどなく、平らな道が続く。
【NAHAマラソン公式サイト】より引用
34.3kmの看護学校前、13:50過ぎに第二関門を通過。制限時間は14:10なので、割と時間がせまっていたことになる。
しかし、このあたりは、制限時間を気にしている余裕すらなく、ひたすら、少しでも早く前へ!とだけ考えていた。
けど実際、14:10の制限時間ギリギリで通過できても、あと8kmを1時間05分で走り切るのは難しいように思える。残りをキロ8分ペースで走らないと最後の関門に間に合わないからだ。
このへんまでくると、だいぶペースが落ちている。35km過ぎのキロ8分ペースって、フルマラソン初心者にとって、相当ツライと思う。
そんな相当ツライ第二制限地点だが、
「あ!ピカチュウ!」「サトシみたい!」と、子供たちに声をかけられる。
ポケGOとは理解されていなくても、ちょっとでも楽しんでもらえてると思うと、仮装冥利に尽きるもんやな。
また少し元気が出たので、ちょっと走ってみたりする。
13:52、歩きついでに35km看板の画像を撮った。もう、歩いているときじゃないとカメラを起動する労力さえ出てこない。
道幅が狭い。対向車線は、車が通っているので、はみ出ないでくださいとの誘導が多い。
あいかわらず、暑い。
冷凍チューペットを見つけては寄っていき、ゲットさせていただく。カチ割氷もガリガリとカチ割る。エイドの水は、頭からかぶる。
那覇の気温は25℃を大きく超えて、26℃にまで届こうとしている。次は、40kmを目指す。
このあたりは、40km地点のイオン那覇店を越えるまで、じわっとした最後の大きな坂が続く。
最後に待ち受けている 地獄の砦 南港大橋
這いつくばってでもいいから 越えよう今日はひとりじゃない
【コブクロ|42.195km】より
頭の中で、コブクロの曲がリピートされる。(地獄の砦は、イオンまでの坂やけど)
そして思う。そっか、今日はひとりじゃないな、と。
そう、みんなで歩けばコワクナイ!!
このあたりはまたエイドが少なく、暑いのでみんなバテ気味。
そらみんな、歩きますわ。
このあたりはもう、走っている人のほうが少ない。かと言ってゆっくり歩いてもいられないので、みんな気持ち速足で歩いている。