ちょうど12:00ごろ。砂山ビーチを出た我々は、次の目的地「伊良部島(いらぶじま)」を目指すことにした。伊良部島は「下地島(しもじじま)」とほぼ一体化しており、ひとつの大きな島のようになっている。
宮古島から伊良部島へは、2015年に開通したばかりの伊良部大橋を渡って行ける。2015年以前は、フェリーで30分くらいかかって渡っていたものだが、現在、伊良部島行きフェリーは廃止となっている。
そのため、古いカーナビのレンタカーで目的地を「伊良部島」に設定すると、フェリー乗り場のある「平良(ひらら)港」に行きついてしまうことがある。もしかしたら知らない人は、そのまま平良港でポカーンとしてしまうかもしれない。
●詳しくはコチラの記事「宮古島から伊良部島へ行くときの注意点!レンタカーのカーナビを使うと必ず迷う?!【宮古島旅行へ行く前に知っておきたい】」を参照。
…なんなら、管理人も一度そのくだりをやらされたのだ!!
ふつうにカーナビで、現在地の砂山ビーチから目的地の伊良部島(下地島)にある「通り池」を設定。そして管理人は素直にカーナビに従ってアスファルトタイヤを切りつけていくと、平良港に出た。…平良港に出たのだ!!
以上のように、伊良部大橋を渡る前にひと悶着あったものの、無事に伊良部大橋へたどり着いた。
では、気を取り直して、さっそく渡っていきましょうーー!!
無料で渡れる橋としては最長の全長3,540m、眼下はめちゃくちゃキレイな宮古ブルー!!
まるで滑走路のよう。このまま空に離陸してしまいそうだ。
さすが3,540mもあるので、渡るのに5~6分かかった。
そして伊良部島に上陸。
橋を渡り終えてすぐに、宮古島名物「宮古まもるくん」を発見!!(正確には、この個体は「たかやくん」)
雨の降る日も風の日も 年中無休で 見守ってる♪
「〽 みーやこ みやこ まもるくんっ♪」と唄いながらドライブしよう!
宮古まもるくんの配置に関しては、●【完全版】宮古島まもる君配置MAP(リアルまもる君の業務日誌)を参照しました。
我々が訪れたときはまだなかったが、今年令和2年6月1日、伊良部大橋(伊良部島側)に道の駅がオープンしたようだ。
レストランや売店も整備されており、今後、もっと島に訪れやすくなるだろう。
伊良部大橋の橋詰め(伊良部側)に整備された市の観光拠点施設「いらぶ大橋海の駅」が1日、オープンした。
駐車場は50台分を確保した。そのほかイベント、眺望、展望の三つの広場を設置。今後、屋外トイレや植栽も施工する。当初は4月のオープンを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて後ろにずれた。
海の駅のレストランでは島の食材を活用したワンプレートランチやそば、タコライスなどのメニューが用意されている。売店には伊良部島や宮古島の特産品がずらり。野菜や果樹、泡盛にパン、菓子類、工芸品など豊富な品ぞろえとなっている。
◦レストランさしば
◦通り池
◦下地島空港17エンド(タッチアンドゴー)※次の章でレポート
◦佐和田の浜の夕日 ※次の章でレポート
上記以外にも、シュノーケルで有名な「中の島」や「渡口の浜」、観光では「牧山展望台」「フナウサギバナタ」など見どころはたくさんあるのだが、絶対にはずせないのが「下地島空港17エンド」と「通り池」だろう。
特に、下地島空港17エンドはタッチアンドゴーのインスタ映えポイントであり、以下のような写真が撮れる場所として有名だ。
島をゆっくりとドライブしながらランチの店を探す。そういや、伊良部大橋ができる前からある「さしば」には行ったことがない。前からずっと気になっているお店だ。
ここは以前、下地島空港で訓練するANAパイロットの宿舎だったところをホテルにリニューアルオープンした「
全体として「さしばの里」という大きな施設になっている。
ちなみにホテルは2名4,000円台から宿泊できるのでめっちゃお得。朝夕食付にもできる。しかも、あのタッチアンドゴーにいちばん近いホテルなので、いつでも17エンドに行けるのが羨ましい。早朝散歩や日暮れの散歩、いいかもしれない…。
ちなみに「さしば」とは、もちろん「差し歯」のことではない。
「差羽」とも書く、鷹に似た渡り鳥のことである。ここ伊良部島を休憩場所として、秋に約5万羽以上がフィリピンへ渡っていくという。伊良部島の名所「フナウサギバナタ展望台」は大きな鳥の形をしているのだが、これは「さしば」がモチーフとなっている。
念願の「さしば」へ入店!元気に営業中!(現在は木曜日が定休日となっているようである)
店内は広くて明るい。和風チックでオシャレな造りとなっている。半個室のようなテーブルなので、ソーシャルディスタンスOK!このときまだコロナなんてなかったが、既に一歩先をいっていた!
ランチメニュー。セットで日替わり650円とめちゃくちゃ安い。大丈夫だろうかと心配になる値段!
お値段以上すぎてコスパ爆発!日替わりの肉みそ炒め、ドリンク付き。お腹いっぱいすぎる!
広くてキレイ、コスパ抜群の三拍子そろったお食事処でした!
「通り池」は下地空港の滑走路の裏側にあるので、島を南側からぐるっと一周するかたちで向かう。下地空港の北側からは廻れないので注意。
カーナビで現在地「レストラン さしば」から目的地「通り池」に設定すると、いろいろと近道っぽいところも表示された。が、ふつうに案内される王道の道を素直に進んでいったほうがいい。
ショートカットしようとして細めの道にチャレンジしたら、さらに細くなりった。そして、挙句の果てには途中で道路が砂利道に変わり、切りつけるアスファルトさえなくなる始末。
そのうち脇の草が窓から侵入するほどの狭さにまでなったのだが、「だがしかし、駄菓子菓子!ここまで来たら引くに引けない!」と思い、突き進んで行った先は、行き止まりだった。
…あほだった。20分ほどロスした。
そしてやっと元の道に戻ったのだが、入り口で我々と同じように無謀なチャレンジをしようとしているツワモノのレンタカーがいたため、「こっちは行き止まりでしたよ!まじでやめたほうがいい!」と忠告しておいた。
我々は仕切り直し、最初にカーナビで案内された道を、アスファルトタイヤを切りつけながら「通り池」に到着。
しげちゃんツアーって何やろう…。
駐車場にはしっかりしたお手洗もあるので安心。
このようなさわやかな緑の木陰を歩いていく。ちょっと涼しい。
道は整備されているので安心。
見上げれば、モンパの木やアダンが南国っぽい空を演出している。
5分もかからずに、このような開けた場所に到着する。
通り池は、なんとなくTINGARAの「太陽の花」がとてもよく似合う場所。ぜひBGMとして聴いてみてほしい。
「通り池(とおりいけ)」には、湖面の静かな美しい池が2つある。
この池の特徴は、2つの池と海が地下でつながっていることだ。そのため、「通り池」という名前になったのだろう。池の深さは水深40~50mほどもあり、ダイビングで有名なカリブ海の「ブルーホール」を思わせる。
もちろん、この「通り池」も人気のダイビングポイントで、運が良ければ海側から潜ってきたダイバーが顔を出すことがあるそう。管理人は見たことないが。
ここは、管理人にとって憧れのダイビングポイントである。上級者ポイントになっているためダイビング初心者では難しいが、水温の異なる水が混ざり合う境界ができており「サーモクライン」という現象がみられる。
この通り池は非常に特徴的な地形をしているため、サーモクライン現象がすごいらしい。緑と青の光の境界がはっきり分かれて見られるという。いつか生で見てみたいものだ。
それにしても「通り池」の色は、エメラルドグリーンのような宮古ブルーとは違い、とても深いネイビー色をしている。じっくり見ているとひきこまれてしまいそうな、とても不思議な場所。通り池だけは、なんとなく他の宮古の雰囲気とは違うなと感じてしまう。
そんな神秘的な雰囲気が、(また推すが)ぜひBGMで聴いてほしいTINGARAの「太陽の花」の曲を思わせるのかもしれない。
通り池にある整備された木道の道は、北海道のような雰囲気もある。心が洗われるような癒しの風景が見られる、管理人お気に入りの場所だ。
木道は、ポコポコと足音を鳴らしながら進んでいこう!
ずーっと向こうまでつながっている木道は、気持ちがいい。
この風景、ここが本当に沖縄か?!と疑いたくなってしまう。どこか高山の森林限界のような雰囲気がある。
最後まで行くと、行き止まり。海がチラ見できる。
以上、通り池でした。昼下がりの14時半ごろ、気温は27℃にもなろうとしていた。
帰りも、緑の小道を歩いていく。
よく晴れた日で、小道にはモンパの木の陰がくっきりと映っていた。
(17ENDの章)へ続く