星野洞を後にすると、もうすぐ夕日の時刻。夕日を眺めてから、大東島の珍味をいただくことにしよう!
さて、集落に戻ると夜も更けてきたので、さっそく夕食に向かう。
島に来た目的の一つとして、「インガンダルマ」だけは食しておきたいと思っていた。
「インガンダルマ(単にダルマと呼ぶこともある)」とは、深海魚である「バラムツ」や「アブラソコムツ」のことをさす地方名だ。
Wikipediaより引用
こんな凶悪な顔をした深海魚で、大きさは1.5m~最大で3mにもなるという。
その身は油ギッシュで、油ギッシュ過ぎて、食べた人はおしりからそのまま油が漏れてくるほどだというからよっぽどのものだと思う。油と言うより、人間には消化できないワックス(蝋)が含まれる。「インガンダルマ」という名前も、「イン(犬)のおしりから油が垂れる」という意味の言葉が語源だともいう。知らんけど。
だが、その脂身がサイコーに美味いとのレビューもある。そんなに美味しいものだから、尻から油を垂れ流すチャレンジャーが絶えないのだろう。
だから、地元ではルールが決まっているというではないか。
「3切れまで」
それ以上食べると翌日おしりから油が漏れるのだ。それどころか、食べ過ぎてワックスが身体にたまってしまうと、最悪、死亡してしまうこともある。
そんな魚だから、ふつうは流通していない。
そのため、これが食べたいと思うのなら地元の方にどうすれば食べられるか聞いて、すべて自己責任で、ルールを守っていただくのが良いと思う。
調子に乗って禁忌の「3切れルール」を犯すことはもってのほかだ。自分だけならいいが、地元に迷惑がかかる。だからここにはどこで食べたかは書かない。ツテで食べたとだけ書いておく。南大東島の食文化は、今のままであり続けてほしい。
そんな感じ。そして、実際、目の前に「インガンダルマ」が出てきた。
それは白い物体だった。魚のお造りというよりは、プラスチックのような質感を思わせる。すだちをふりかけ、まずはひと切れ、いただく。
その感想は・・・
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ここ南大東島で、インガンダルマとセットで食べたいものが「ナワキリ」だ。
「ナワキリ」も同様に深海魚で、正式名称は「クロシビカマス」という。アゴが丈夫で、縄を切ってしまうほどの鋭い歯が特徴であるために、「ナワキリ」と呼ばれているらしい。知らんけど。
Wikipediaより引用
■この記事のシリーズは、こちらからリンクできます。
【南大東島①】(予約の章)
【南大東島②】(準備編)
【南大東島③】(船旅の章)
【南大東島④】(北大東島寄港の章)
【南大東島⑤】(南大東島上陸の章)
【南大東島⑥】(地底湖探検の章)
【南大東島⑦】(星野洞の章)
【南大東島⑧】(夕日と珍味の章)※この記事はこれ
【南大東島⑨】(民宿きらく家の章)
【南大東島⑩】(地方気象台の章)
【南大東島⑪】(産業まつりの章)
【南大東島⑫】(移動手段情報の章)
【南大東島⑬】(バイクで島を一周の章~前編)…大東神社、大東そば、南大東漁港
【南大東島⑭】(バイクで島を一周の章~中編)…バリバリ岩、本場海岸、オヒルギ群落
【南大東島⑮】(バイクで島を一周の章~後編)…秋葉神社、日の丸山展望台、海軍棒など
【南大東島⑯】(最終日の章)
【南大東島⑰】(旅立ちの唄~十五の春~の章)
(おまけ・南大東島と「進撃の巨人」が似ている件)