【南大東島⑬】大東神社・大東そば・南大東漁港~バイクで観光地をめぐろう~南大東島旅行記~(バイクで島を一周の章~前編)

観光地めぐりは、バイクで一気に数をかせぐ!南大東島は、行きたいところがたくさんあるから!

大東神社はジャングルのような森に囲まれていた

9:00すぎ。「産業まつり」(南大東島⑪参照)が始まるまでに少し時間がある。まずは、集落のはずれにある「大東神社」を訪れてみた。

うっそうと生い茂る木にかこまれている。
天然記念物「ダイトウオオコウモリ」の記念碑。昨日の夜、ヤシの木の周りを飛んでたやつや。
絶滅危惧種で、非常に貴重なコウモリらしい。胸まわりの毛がクリーム色でかわいいコウモリだ。
鳥居だ。沖縄でお参りするところといえば「御嶽(うたき)」が多く、神社は比較的珍しい。しかし、ここ南大東島は東京の八丈島がルーツというから、神社があってもおかしくはない。
島のあちこちに、やたらこのペットボトルがあった。何かの研究中?虫のトラップ?
土俵があった。産業まつりでも「角力(すもう)大会」が行われていたように、大東島では相撲がさかんなのかな。
ジャングルっぽい木の間を通る参道。
おっと!歩いていると、コイツがいた。大東島に限らず、沖縄でたまに見かけるやつ。
やっべー、アフリカマイマイや!
こいつを見かけたら、絶対に触らないこと!ノータッチ!お触り禁止!
寄生虫がいるで!触るだけでうつることがあるんやで!
コイツには「広東住血線虫」という寄生虫がいて、感染すると中枢神経や動脈に移動し、好酸球性脳脊髄膜炎などを引き起こして、最悪、死亡することもある。
うわー、ひくわー。ほんま勘弁やわー。
アフリカマイマイはけっこうでかくて、大きくなると手のひらくらいのサイズになってキモい。今回発見したコイツは全然小さいほう。Wikipediaによると、移動速度が速く、なんと、ひと晩に50mも移動するらしい!!てことは、ひと晩を8時間としたら、1時間に6.25mか!ん?まてよ、…てことは、1分に10cmくらいかぁ。
まあ、言うほどじゃないわー。
…それが早いのか遅いのかはよく分からんが、ビールを好みコンクリートまで食べるというから、なんかヤバいやつだということだけは肝にめいじておこう!
お社まで登ってきた。
南大東島へ無事に到達できたことを感謝。この土地にお邪魔させてもらってありがとう。これからの旅の安全も祈る。
帰り道。セミと虫の音しか聞こえない。
神社なのに南国っぽい通り。陰になっているので、涼しく過ごせた。

「大東そば」を食す

大東神社に行ったあと「産業まつり」に参加したら、もうお昼の時間になっていた。
11:00前。よし、ずっと気になっていた「大東そば」を食べに行こう。ちょっと早く来てしまったが、お店の方にいいよーと言われて入らせてもらえた。
「大東そば」のお店は集落の真ん中にあるので、行き来していると何回も見かけることになるだろう。シンプルで非常に分かりやすい看板。
営業時間は以下の写真のとおり。年中無休、朝は6:00からやっているのが嬉しい。素泊り宿でもモーニングで食べに来られるなぁ。

メニューはこんな感じ。「大東すし」も食べたいが、お腹のスペースが限られているから、明日食べに来よう。

「大東そば」といえば、那覇の国際通り近くに「元祖大東ソバ」という超有名なお店がある。大東そばは那覇でも食べられるが、やはり現地で食すというのは格別だ。
島4800万年、人100年。桃栗三年、柿八年。鶴は千年、亀は万年…。
まだ島の歴史は100年ほど。ピカピカの新しい居住地というのも珍しい。
「大東そば」の特徴は、麺が太めで縮れていることだそう。確かに、うどんくらい太いかな。
基本、沖縄そばと同じでカツオだしベースのスープに三枚肉。暑いけどツルンと食べられて美味しい。
バイキングのシステムもあるらしい。
こういう、いかにも食堂っぽい雰囲気がイケてる。
この島に来て、スローガンのようなものをよく見かける。「あばよーい(さようなら)」「おじゃりやれ(ようこそ)」
あー、美味しかった。お腹いっぱい。
ちゃんと外でバイクがおとなしく待っていた。さて、お腹が満たされたら旅の続きをしよう。

南大東漁港、ものすごいスケールに圧倒される

南大東島漁港は、島の北に位置する。坂を下るとこんな感じだ。
11:45ごろ、漁港に到着。
あれ?!これ、めっちゃすごない?!これが漁港?要塞みたい!
いやこれは、むしろ壁や…。

【進撃の巨人より】
人類が築いた巨大な壁…。ここは壁に守られているようだ…!
壁の正式名称は「第4種南大東島漁港」という何かの基地みたいな名前だ。
【南大東島④】のとおり、大東島は周りの海が深すぎて、堤防に囲まれた通常の港は建設できない。そのため、人や荷物の、陸と船の間の移動は、クレーンによって行われている。
しかし、ここ南大東島漁港は「島をくり抜く」という方法で漁港が建設されている。比較的小さい漁船ならば、ここからふつうに行き来できるのだ。
よく見ると「おじゃりやれ南大東島」のスローガン(?)が書かれているのが見える。飛行機で来たときは上から読めるのかな?
近くまで来てみると、漁港ながら美しい青色の海。キレイに整備されたとても立派な漁港だ。
写真ではなかなか伝わらないスケールなので、実際に見てほしい!
船で島に上陸したとき、ドラクエの城のように見えたのはこの漁港の端なのかな?【南大東島⑤】参照。
バイクでギューンと向こう側に行ってみた。
そして下まで下りてみた。南大東島は、海に囲まれているものの断崖絶壁であるため、このように水面に近い状況というのは珍しいことだ。この線路のようなものに沿って、船を着水させるのだろうか。
「MD PORT」の文字が見える。M(南)D(大東島)PORT(港)ってことなのかな?
これだけキレイでスケールの大きい漁港は見たことがない。ただただ、すごい。「漁港を見る」というだけで観光になるのがすごいところだと思う。

次の章では、ずっと行ってみたかった「バリバリ岩」に行くよ!名前が気になるね!

【南大東島⑭】(バイクで島を一周の章~中編)へ続く。

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