道後温泉に、初めて行ってきました。
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった温泉として有名だし、旅行好きの知人が「今まで行った温泉街でイチバン良かった」と言っていたので、いちどは訪れてみたいと思っていたからです。
今回は、その道後温泉に実際に自分で足を運び、格式高いと言われる老舗旅館「ふなや」に一泊してみた様子をレポートします!
予約の内容と決め手
予約の内容
いちばん人気の、スタンダードな和室プランで予約しました。以下の画像は実際に泊まったお部屋で、5階でした。
◦2食付和室(8畳~12畳【ご利用人数や宿泊条件にあったお部屋】)
一番人気プランです!! 旬の瀬戸内の地物をふんだんに使った会席をご堪能下さい!!
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創業390余年を誇る道後一の歴史を持つ旅館で、夏目漱石や正岡子規など、数々の文人達や、皇室の方々にもご利用頂いた伝統と格式を誇る宿。そんな老舗旅館でも一番人気のプランです。地産地消を心掛けた、旬の瀬戸内の海の幸、山の幸などの食材を、和食料理長が仕上げるふなや風瀬戸内会席を、和室でゆっくりとご堪能下さい。
【Yahoo!トラベルより引用】
予約時の決め手
道後温泉「ふなや」を予約した際に、決め手となった点は以下のとおりです。
◦格式が高い老舗旅館として有名
◦天皇陛下がご宿泊され、文豪たちも多々利用している
◦時期・曜日の関係や、割引を使って、普段よりお得に泊まれそう
◦基本、部屋食
◦本州から電車だけでもアクセス可能
愛媛は初めてであり、知らないことだらけだったので、今回はけっこう評価や口コミを参考にしました。
例えばじゃらんで検索すると、ふなやの総合総合評価は4.8★。満点が5なので、相当すごい!
【じゃらんより|2021年11月15日時点】
さすが江戸時代から続く格式あると言われる老舗旅館、実際に泊まってもそのとおりだと感じました。
あと、道後温泉全体にいえますが、わざわざレンタカーを借りなくても、電車だけでアクセスできる点も決め手でしたね。
場所・アクセスは?
遠方からのアクセス:まずは「松山」へ
道後温泉は四国・愛媛県松山市にあるので、本州からだと海を渡らないと行けません。
本州から松山への行き方は、主に3つあります。
松山(道後温泉)へのルート
①広島県からしまなみ海道(橋)を通って四国・愛媛県に入るルート(車・または自転車でしまなみ海道を渡る)
②岡山県から四国に入り、香川県を抜け、愛媛県に入るルート(特急電車・または車で)
③各地の空港から、松山空港へ
距離感把握のため、以下に、各拠点の位置を示しておきますね。
最寄駅は、路面電車の「道後温泉駅」
松山市に入ったら、「道後温泉駅」を目指しましょう。
松山市内は路面電車である「伊予鉄道」が走っており、「道後温泉駅」は、その終点にあります。
道後温泉駅から「ふなや」までは、徒歩約3分です。
〒790-0842
愛媛県松山市道後湯之町1-33
TEL: 089-947-0278
ちなみに実際、我々がたどったルートは
今回の旅は、道後温泉も楽しみのひとつでしたが、「しまなみ海道をサイクリングで横断する」という最大の目標がありまして。
なので、広島県の尾道から自転車で2日間かけ(素人なので途中の島で一泊)四国に入って今治まで行き、今治から松山まで特急電車で行くというルートを取りました。
帰りは、松山~岡山まで「特急しおかぜ」で戻りました。
それでは、「ふなや」チェックインの感じ
それは秋も深まる10月の終わり。雲ひとつなく、気持ちのいい秋晴れの日でした。
我々は「しまなみ海道」を2日間かけてチャリで渡り切り、終着点の今治駅に着いたころには16時過ぎ、既に日が傾き始めていました。
「今治」から目的地「道後温泉」まで行くには、特急と路面電車を乗り継いで、1時間ちょっと。
長旅でフラフラに疲れた我々が道後温泉の「ふなや」に到着したころには、18時をまわっていました…。
「ふなや」は、坂道のちょっとした高台に位置します。
温かい灯火が、ヘトヘトに疲れた我らを迎えてくれました。
長旅のせいもあるが、このホッとする感じ。いいね。
時代に合わせてリニューアルもされているけれど、江戸時代から続くこの宿。どんな風に旅人を迎えてくれるのかと思うと、期待が高まる。
エントランスの感じ。(↓画像は朝に撮影)
↑受付は、画像中央、柱の奥のカウンター。ロビーは大きく、写真には写っていないが、左手には大きなお土産屋さんが広がっています。(この画像は翌日の朝に撮影)
チェックインを済ませると、仲居さんがお部屋まで荷物を運んでくれます。
館内には至る所に絵画や美術品が飾られていて、我々の目を楽しませてくれました。
廊下も旅館らしい落ち着く雰囲気。(この画像は翌日の朝に撮影)
お部屋の感じ(スタンダード和室)
お部屋
スタンダード和室。2人で泊まるには、十二分な広さがあります。
江戸時代からの老舗旅館ではありますが、施設はリニューアルされていてピカピカ。そして座布団の厚みがすごいので、ぜひ座ってみて(笑)
お部屋の玄関からは、画像右手の前室を通って、このお部屋(主室)↑に入ります。
お部屋の縁側には、化粧室としてひとつの小部屋まで用意されていました。
↓前室には、冷蔵庫やポットなどが用意されています。ここには、上着も掛けておけるスペースがありますよ。
お部屋のお手洗はこの白い扉、主室から遠めに配置されているのも配慮がありますね。伝統ある老舗旅館ですが、もちろんウォッシュレットにリニューアルされているので、快適。
踏込(玄関)。土間が広めにとってあるし、石畳がオシャレ。赤い鼻緒の下駄もかわいい。ザ・旅館って感じ。
お部屋からの眺め
5階のお部屋からの眺め。左手の建物は別館で、別館の階下には温泉があります。
↓↓正面の眺め。松山の市街が見渡せます。眼下の緑は、散歩もできる広いお庭。
右手には、松山城も見えますね。
その他、設備や備品
我々が宿泊したときのお着きのお茶菓子は、愛媛の定番土産である、タルト。
ハタダの「御栗タルト」で、ちょっと柚子が香る上品な味でした。(「御栗タルト」は大きな栗がひと切れまるごと入っている、ふつうの「栗タルト」よりイイやつ)
朝食後に、縁側で松山の景色を眺めながらいただく。気持ちいい~。
鮒の絵が描かれてある、ふなやオリジナルの浴衣セット。ザ・旅館って感じが、旅行気分を盛り上げてくれますね。
ちなみに、フロントロビーには、女性用の色浴衣のレンタルもありました(有料)。着たまま温泉街を散策可能とのこと。
洗面所は、広くて使いやすかったです。
部屋付きのバスルーム。部屋のお風呂も広くてキレイ。
夕食のおもてなしで癒される
なんと、夕食は最終20時スタート可能!
チェックインした時刻は、既に18時を過ぎていたし、夕食は部屋食だったので「すぐにご用意します」とか、遅くても19時開始と言われるかと覚悟していました。
そしたら、なんと夕食は、最終20時~OKだとのこと!!
(※画像の人形は、持参のものです)
これは、しまなみ海道から疲れたままで来た我々には、とてもありがたいことだった!!
夕食まで時間に余裕があれば、先に温泉に入って汗を流せるし、お夕食のあとそのままバタンと寝ることも可能ですからね!!
ゆっくりと温泉に入る時間がある!!
これが例えば19時半開始だとしても、温泉に入るには、少し慌ただしくなってしまいますもんね。
20時から、お部屋食開始
旅館でのお食事の醍醐味、地元のお酒を選ぶところから!!
我々は、旅館オリジナルの日本酒「大吟醸 ふなや」を選びました。お酒にはあまり強くない我々2名ですが、飲みやすいので1本がちょうどいい量。
秋の瀬戸内会席の一部。
温かい料理は温かいままに、冷たいものはちょうどよく冷えた状態で、持ってきてくださいました。
毎回、お食事を出してくれるタイミングも抜群で、遅くもなく、早くもなく、絶妙。
さすが、文豪たちも愛した老舗旅館。あ~、文豪になりたい(笑)!!
朝食のクオリティも最高
「ふなや」での朝食。お部屋でゆっくり。
朝食も遅めの時間に設定したので、けっこうギリギリの時間までいただいていました。
ひとつひとつのお料理が丁寧につくられていて、旅の疲れた体に沁みわたりました。
館内やお庭は、散策にちょうどいい
「ふなや」本館から、温泉への渡り廊下「もみじ橋」。
ここには、様々な著名人たちの、写真やエピソードが展示されています。文豪マニアにはたまらないですね。
また、館内の至る所で、貴重な展示が見られます。まるで美術館のよう。
天皇陛下がお越しになられたときに使われる、貴賓室にも入れます。調度品の数々が素晴らしい。
適度に広いお庭も散策できます。川も流れていて、情緒があります。
お庭にある足湯は、お湯が出る時間が決まっているようです。(管理人が行ったときは、午前中は使えないようでした)
ふなや館内だけでも、道後温泉に来た価値があるほどの内容でした。
「ふなや」にお得に泊まるには、旅行割引まとめをご参考に。