先日、奈良マラソン2021に、仮装ランナーとして参加してきました。
奈良マラソンは正式なフルマラソンの大会なので、仮装ランといえど、計測チップ(タグ)はしっかりと装着していなければなりません。
仮装だろうがタイム狙いだろうが、計測チップがないとタイムが記録されないので完走も証明できず、失格となってしまいます。
計測チップは以下の画像のように、最初からゼッケンに取り付けてあるタイプと、シューズに自分で取り付けるタイプの主に2種類があります。
【計測チップの例】
今回参加した奈良マラソンでは、シューズに自分で取り付けるタイプの計測チップでした。
しかし、仮装ランだと、衣装によっては計測チップを取り付ける位置が通常の場所と違う・衣装で隠れてしまうなどのふつうとは異なる事態が発生することがしばしば。
果たしてしっかり計測できるのかどうか、不安に思うことがあるでしょう。
そこで今回、実際にシューズに取り付けるタイプの計測チップで特殊な取り付け方をして走ってみたところ、ひとつの知見が得られましたので、報告いたします。
基本:計測チップを靴に正しく取り付ける方法
取り付けるうえで重要なこと
奈良マラソン2021では、シューズに取り付けるタイプの計測チップが採用されていました。
【奈良マラソン2021の計測チップ台紙】
ふつうのランニングスタイルなら、説明書どおりに取り付ければ、何の心配もいりません。
また、誤った装着方法として、大阪マラソンの説明書に分かりやすく説明があったので、以下に画像を置いておきます。
【大阪マラソン2018の計測チップ台紙】
まとめると、靴に取り付けるタイプの計測チップを装着するうえで重要なポイントは、
①地面から遠いと計測できない可能性がある
②地面に対して垂直に取り付けると測定できない
という2点です。
ですので、手に持って走ったり(地面から遠い)、ゼッケンに張り付けたりすると(地面から遠い+地面に対して垂直)、計測されない可能性があるということです。
シューズタイプの計測チップは、なぜ垂直にしたり地面から遠いとダメなのか
ちなみに、なぜシューズに取り付けるタイプの計測チップが地面と離れるとダメなのか・垂直ではダメなのかというと、ランナーが通過したときに計測チップに反応してタイムを記録する装置が、通常、以下のように地面に設置されているからです。
ランナーが青いマットの上を通過すると、計測チップに反応して個人のタイムが記録されるというわけですね。
シューズに取り付けるタイプは、軽くて簡易な構造をしています。そのため、地面から遠いと反応しづらいと考えられます。
しかし、ゼッケンに取り付けるタイプの計測チップは、ゴツくて少し重量があります。そのかわり、地面から遠い胸のあたりで垂直に付けてあってもしっかり反応してくれるようです。
シューズ全体を覆った場合はどうか
今回、仮装ランで管理人が直面した課題は「ブーツカバーでシューズ全体を覆ってしまう場合はどうか」、そして「取り付ける向きが説明書と異なる」というものでした。
実際に、シューズには以下のように、縦向きに取り付けました。
本来は、チップは横向きに付ける(長いほうの辺が自分のほうを向く)のが正しいようです。
ですが、仮装の都合上、靴の上からブーツカバーをかぶせると、チップが邪魔になりピチピチにつっぱってしまうので、縦向きに取り付けました。
ブーツカバーをかぶせると、以下のようになります。
このように、例とは異なる縦向きでの装着&ブーツカバーで覆ってしまった場合、チップがしっかり反応してくれるのかどうか不安でしたが、タイムはしっかりと計測できていました!
つまり、今回の実験で得られた知見は、
◦チップの向きは縦横どちらでもOK(もちろん地面に対して垂直はダメ)
仮装で実際に使ったブーツカバーについて
今回のマラソン大会で、管理人が実際に使用したブーツカバーについて記録します。
少なくともこのブーツカバーであれば、計測チップを覆ってしまっても、無事計測されたということです。
実際に使用したのは、以下の画像のものです。
既製品を、仮装向けに少しいじりました。
素材は、「ストレッチ合皮生地」と書いてあります。厚さは1mmあるかないかくらいです。
男性などシューズが大きめの人には、こちらのようなブーツカバーもありましたので、ご参考までに。