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(大会当日・打ち上げの章)
(大会当日・打ち上げの章)
目次
朝ごはん会場は、足を引きずる人が多い
今日はフリー。めいっぱい観光を楽しむつもり。
見てのとおり、非常にさわやかな朝をむかえた。フルマラソン完走できるかどうかとか、もう悩む必要はない。全員完走できたのだから。
8:30、朝食会場へ向かう。階段があったが、下りるのにひと苦労。手すりを持ってじゃないと、とても降りられそうもない。朝食会場も、ヨタっている人があちこちに。おきなわマラソン参加者かどうかは、動きでバレバレだ。
今日からは、カーボローディングとか考えず、好きなものを好きなだけ食べられる。食事にも気を使わず、解放感。
足を引きずりながらビュッフェの盛り付けをしていると、向こうからも足を引きずった人が来て、目が合う。言いたいことは分かる。「あなたもですか」みたいな空気が流れてお互いニヤッとし、知らない人とも妙な連帯感が生まれる。
チェックアウトしたら中部をドライブしよう
ホテルのロビーにはおきなわマラソンの掲示板。速報が書かれていた。
完走率は73.85%とのこと。一般的なフルマラソンの大会は90%を超えることが多いが、やはりあれだけの高低差があることを考えると、過酷なコースだったに違いない。今回、全員完走とはいえ、6名中4名は6時間台前後だった。制限時間は6時間15分なので、足切りギリギリだ。
11:00、ホテルをチェックアウト。
どこか適当な観光コースを見繕ってほしいと言われたので、幹事としてやはり押さえるべきは「勝連城跡」と「海中道路」だろう。
沖縄中部といえば、勝連城跡。おきなわマラソンのコースを代表するポイントでもある。ホテルからは30分ほど、車を走らせた。
勝連城跡で足の痛みにムチ打つ
11:30、勝連城跡に到着するなり、クレームがくる。
「は?!この足であれを登るんかいっ!!」
多少の坂はあると説明はしていたが、思った以上だったようだ(笑)
一昨日と昨日、コースの下見と本番でチラ見しましたよね?
「マジでやめよー」「あかんて」「登れんて」
とかいろいろ言っていたものの、せっかく中部に来たのだから。みんなで足を引きずりながら、レッツ勝連城跡!
何度見ても、沖縄の城跡ってRPGのダンジョンっぽい。
てか、確かに足が限界だ。一歩一歩が限界だ。
ほんま、フルマラソン後なんやで。確かにどうかしてるわ(笑)
しかし、登りきったあとの景色はどうだ!美しい!
360度を見渡せる。沖縄らしい青い海と青い空。これが冬だなんて思えない。
日が照ると暑いし、みんな半袖になっている。
(備考:冬に晴れるのは貴重。沖縄の冬は曇りで風が吹いている日が多くふつうに寒いので、持ってくる上着はダウンなど内地と同じもので良い)
美しい景色を見ていると、足の痛みが忘れられる。
まあ、現実に戻ると確実に痛いし、帰りはこれを下りなあかんという恐怖が待っているんやけどね。
城壁が素晴らしいんやなぁ。美しい曲線。
待って。こんなに高い。一歩間違えたら真っ逆さまだ。ましてやこの足の状態…
城跡を下りるとき、不自然な動きの3人組がいた。こちらも不自然な動きをしているので、何も言わなくても、お互いすぐにおきなわマラソン参加者ということが分かった。
自然と「あなたたちもですか」という流れになり、しばらくおきなわマラソンの話で盛り上がる。
最後の坂を下りる際にも、メンバー全員が不自然な動きをしていたので、これから登ろうとするオバチャン集団に「あんたたち、何してんの(笑)?」と聞かれた。
「昨日おきなわマラソン走りました。全員完走しました!」と言うと、「あら、すごいわねー」と褒めてくださった。我々は、褒められると伸びるタイプ。良い気になって、勝連城跡を後にした。
海中道路を走ろう
12:20。中部と言えば、海中道路も外せない。両側を海に囲まれた一本道を気持ちよくドライブ。
途中、ビューポイントがあったので、ここで記念撮影。
それはそうと、お昼なのでお腹が空いた。海中道路の途中からやたら目にする謎の看板「てぃーらぶい」。その看板に誘われるまま、浜比嘉島に来た。
ほんま、矢印のとおりに運ばれてきた。看板の立て主の思う壺といったところか。
あれ、なんだか素敵な古民家に到着したようだ。
古民家食堂「てぃーらぶい」でランチ
12:50、「てぃーらぶい」到着。やっぱりあの看板に誘われてきた人が多いのだろう、こんな感じでお庭や浜比嘉島を散歩して待つことに。ちなみに「てぃーらぶい」とは、ウチナーグチで「ひなたぼっこ」のこと。
そして13:10、やっと順番がきたようだ。内装も古民家で沖縄らしさが味わえる。
クバの葉のウチワに書かれたメニューが沖縄っぽくてオシャレ。
とりあえず定食。沖縄の郷土料理がいっぱい並べられボリュームたっぷり。フルマラソン後でエネルギーを欲している我々にとって好都合。フルマラソン後って、ほんまにお腹が空く。ロケーションも良く、この内容で1,100円なんて、お得だ。(注意:2019年現在は1,480円)
コーヒー&沖縄ぜんざいも注文。満腹、満足。
いちばん先の「伊計島」を目指そう
14:00すぎ、「てぃーらぶい」を後にした我々が最初に目にした光景。
すごくね?!
壁との間は、わずかに数センチである。まさしくこれは駐車王、パーキング(King)だ!
それはそれとして、次は伊計島のビーチで海にも触っとこうという話になった。
平安座島(へんざじま)、宮城島を通り、その先が伊計島である。
白い砂浜が続くリゾートっぽいビーチだ。売店やお手洗いもある。
冬なのに、夏っぽい。今日は最終日。内地へ戻ったらまた凍えるのだろうという思いが、フッと頭をよぎってつらい。
ビーチでしばらくキャッキャしていたら、突然「うわ――――!」という叫び声が。
叫び声の主はメンバーのひとり。波に足を取られて、靴や靴下までビッシャビシャになっていた。
14:40。そろそろ出発時刻もせまってくるし、なんだかテンションも下がったようなので(笑)、一路、那覇空港へと向かいますか!
フルマラソンほんまおつかれ!解散!
ここは思い出の交差点。ここを走ったね、と良い思い出。
16:00、レンタカーの営業所へ車を返却し、シャトルバスで空港に向かう。
16:20、那覇空港に到着し、出発時間がせまっている関東組とは、これにて解散。おつかれさま~。
空港で少しお土産を物色したあと、関西組も機内へ乗り込んだ。
帰りも神戸空港。ポートライナーから、神戸の街を眺める。
これにて、おきなわマラソンの旅ランは終了。みんな、ほんまおつかれ。
今回、初めてフルマラソンを走った。フルなんて最初は到底無理だと思っていたが、後輩が「大丈夫っすよ、全然イケるっすよ。10kmとかは物足りなくなる感じっすよ」と軽いノリで誘ってくれたのが良かったのかもしれない。
とにかく、まずはエントリーして、ホテルや飛行機の予約をすれば、旅は勝手に動きだす。もちろん練習も非常に大事。
今回、フルマラソンのような大きな大会は、ランナーも沿道も、本当にみんながお祭りのように楽しめるイベントだと知った。この経験は、後の人生を変えたといっても過言ではない。観光やダイビング以外にも、沖縄旅行で「走りに行く」という目的ができたのだ。
旅ランの大会で走るために、何カ月もかけて練習を積み重ねると、その旅行がいっそう大切になる。今後も、いろいろな大会にエントリーしていきたいと思った。
現場からは、以上です。あなたもフルマラソンに挑戦してみませんか?
(2019.12.12 追記)
2020年おきなわマラソンのエントリー期間が、12月16日(月)まで延長されたようです!
【おきなわマラソン公式サイト】より引用
迷っていた人は、運命だと思ってエントリーしてみませんか(笑)?ちなみに管理人もNAHAマラソン後にやっぱり走りたくなり、駆け込みでエントリーしました。1泊2日の弾丸ツアーになりますが、それも運命。
そして、おきなわマラソンといえば、2016年に公式テーマソングが決定したんですね。今から聴いて予習しておこうと思います。大会会場でもいっぱい流れているだろうからね。
曲は、沖縄出身のアーティストグループ『HY』が唄う『バタフライ』。おきなわマラソンのコースにもなっている、うるま市出身のアーティスト。おきなわマラソンらしい、さわやかな曲です!
\\ 沖縄の思い出をカタチに残そう!//
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(エントリーと予約の章)
(大会前日の章)
(大会当日・前半の章)
(大会当日・後半の章)
(大会当日・ゴールの感じの章)
(大会当日・打ち上げの章)
(大会翌日・最終日の章)※この記事はコレ
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