【沖縄料理の説明リスト】沖縄料理屋さんでの無難なチョイスに喝を入れる!名前が分からない料理にもチャレンジ!~美味しいものこそ隠れている~

沖縄の夜ごはん、単品料理は何を頼む?

念願の沖縄旅行。夜、沖縄料理屋さんに入ったとする。友人も一緒だ。

メニューがいっぱい。いろいろ選べて楽しそうなので、単品で注文することにした。

突然ですが、あなたは何をオーダーしますか?
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手取り早くいい感じのオーダーをしたい場合、考えるのが面倒な人は、こちらのリスト【沖縄料理の注文(例)】を参照。

あなたは、無難にチャンプルー類やラフテーなどを注文してはいないだろうか。

もちろん、それも正解だ。むしろ良い。間違いない。めっちゃ美味しい。パーフェクトチョイスだと思う。

また、観光客しか来ない店では、こういう無難なものだけを置いている店もある。

沖縄に行ったことがない人にも「ゴーヤーチャンプルー」や「ラフテー」「サーターアンダギー」などはよく知られている。いわんや沖縄旅行に来た人は、間違いなくどんな食べ物か知っているであろう。しかも、絶対に美味しいと分かっているので、ハズレがない。

…しかし、沖縄には内地には存在しない全くわけのわからない名前の食べ物があるのだ。

写真があればなんとなく料理の雰囲気が分かるのだが、それさえもないガチの地元のお店に入った場合、それを避けて通っていいのだろうか。

否!そんな料理を食してこそ、沖縄に来た意味がある!内地にはないんやで。普段はフットワークの軽い友人も、ともするとハズさないことで守りに入り、なぜか攻めの姿勢を忘れてしまう。それがガチの沖縄料理。

今回は、そんな無難なチョイスに喝をいれ、沖縄の何かよく分からない食べ物(主観入ります)の世界へと誘いたい。この記事を読み終わるころには、きっと新しい味へ一歩踏み出していることだろう。

実はそういう訳のわからんやつこそ、水面下で美味しさを競っているのだ!

まずは、間違いのないオーダーから。

とはいっても、まずは無難なものをおさえたい。

無難なチョイスを避けるためには、まず無難なものを知る必要がある。

メインはこれら無難勢で固め、サイドは次に紹介する「ちょっとよく分からなくなってくるもの」にチャレンジしていけば、本日の飲み会は間違いないかと思われる。

なお、メニューは、お菓子など夜ごはん以外のものも含めている。

無難勢の一覧

チャンプルー類 「チャンプルー」とは、「ごちゃ混ぜ」という意味である。いろいろなものを炒め、主に鰹ダシで味付けしたものだ。
ゴーヤーチャンプルーを筆頭に、豆腐チャンプルー、ソーメン(ソーミン)チャンプルー、麩チャンプルー等が有名。量もありみんなで取り分けできる。具は野菜中心なので、サラダ的役割も果たし、沖縄感も感じられ、とりあえず注文したい万能な料理。美味しい。
そば類(「すば」ともいう) 発祥地の違いで「沖縄そば」「八重山そば」「宮古そば」「大東そば」と分けられる。これらは具の種類や乗せ方が若干異なるだけでほぼ同じと考えてよい。
「ソーキそば」「ゆし豆腐そば」という、具の種類による分類もある。美味しい。
ラフテー 豚の角煮のこと。なぜか沖縄のものはどこのお店もめっちゃ柔らかい。ワガママボディの人に特にウケが良い。美味しい。
てびち 豚足の煮つけ。コラーゲンたっぷりで、軟骨部分も食べられる。ワガママボディの人に特にウケが良い。美味しい。
もずく天ぷら その名のとおりで特に説明することはない。見た目はかき揚げのよう。塩をかけて食べるとめっちゃ美味しい。こんなに美味しいのに、なぜ内地にないのか、不思議でたまらない。沖縄でしか食べられない天ぷら。必ずオーダーしたい一品。
サーターアンダギー 「砂糖てんぷら」という意味。そういうタイトルのBEGINの歌もある。沖縄風のドーナツのこと。チューリップのように割れた形のものが良い。外がサクサク、中がフワフワのものが特に美味しい。味や食感は、ミスドのオールドファッションにとても似ていると思う。それがまんまるになったものがアンダギー。
ミミガー 豚の耳。なぜかガイドブックには絶対載っている食べ物、それがミミガー。コリコリしていて、おつまみ的に食べる。付き出しで出てくることも。
海ぶどう 「クビレズタ」という海藻。ぷちぷちの食感が癖になる。以前、卸売市場の海ぶどう担当の人に「熱帯の海で育っているので、絶対に冷蔵庫には入れないでください!」と念を押されたことがある。だから売っているものは常温で、お土産にもしやすい。美味しい。
ジーマミー豆腐 「ジーマミー」が何であるか意識して食べているだろうか。「ジーマミー」とは「地豆」と書き、これはピーナッツのことを示している。つまり、「ピーナッツ豆腐」なのである。ふつうの豆腐よりは、胡麻豆腐系の味に近い。美味しい。
グルクンの唐揚げ 必ず「グル君」って誰?!って、なるやつである。「グルクン」とはタカサゴ科の魚の名前である。水揚げされると赤くなる。白身でクセがなく骨まで食べられるので、魚はちょっと面倒、という人にもおすすめ。美味しい。
豆腐よう なぜかこれもミミガーと同じくガイドブックにはめっちゃ載っているが、何回も行くとあまり食べる機会がなくなってくる。お酒好きな人にはおつまみに良いかもしれない。島豆腐を泡盛に漬けて発酵させた王朝時代の高級珍味である。
島らっきょ らっきょを生でいただく。管理人はらっきょの酢漬けは苦手だが、これは食べられる。美味しい。
タコライス メキシカンなタコスをお米に乗せた沖縄料理である。発祥の「キングタコス」が有名。ごはんものが欲しいときに注文すると良い。美味しい。
泡盛 酒3:水7の水割りで飲むのが一般的。値段はピンキリだが、その島やその土地の酒造のものをいただくのが良いと思う。味が全然違うのが分かる。「残波」「請福」「菊の露」あたりが飲みやすい。「舞富名」はクセがすごい。「泡波」は一度は飲んでみたい幻のお酒、ぜひ現地の波照間島でいただきたい。管理人は宮古島の泡盛「琉球王朝」が飲みやすくて美味しいと思う。
オリオンビール 内地の銘柄よりもビール味が薄い気がする。が、管理人はビールっぽいビールが苦手なので、オリオンはいちばん飲みやすい。
このへんのものは聞いたことあるし、知ってるものがほとんどだよね

ちょっとよく分からなくなってくるもの

この辺からちょっとあやしくなってくる。けど、名前が分からず避けているともったいない!掘り出し物があるので、レッツオーダー!

聞いたことあるけど「?」ってなるもの一覧

クーブイリチー クーブ(昆布)の炒り付け(イリチー)という意味。細切りして麺のようになった昆布がメイン。昆布自体もダシが出ているところだが、さらにダシで味付けられており、めっちゃ味わい深い。健康にも良さそうやし、オススメの一品。めっちゃ美味しい。
昆布がメインではないものもあり、他に「パパイヤイリチー」などのイリチー類がある。
マース煮 魚のマース(塩)煮を示すことが多い。白身魚を塩水や泡盛で煮ただけなのだが、味わい深くてめっちゃ美味しい。特にミーバイ(ハタ類)がめっちゃ美味しい。泡盛がすすむ。
中身汁 何の中身か?って感じだが、豚の中身のことで、つまりは豚の内臓。モツ鍋のようなもの。モツは下処理してあるので、油ギッシュではなくあっさりしていて食べやすい。美味しい。
ヒラヤーチー 沖縄料理の居酒屋には必ずある。ヒラ(平)ヤーチー(焼き)という意味で、チヂミのような食べ物。薄く焼いてあり、おつまみ的に食べる炭水化物。みんな大好きな味だと思う。美味しい。
ジューシー くだもの的な?ジューシーな果汁?って感じだが、沖縄の炊き込みご飯のこと。ヒジキが入ることが多い気がする。ジューシーおにぎりとか、美味しい。毎月14日はジューシーの日。「フーチバ(よもぎ)ジューシー」「ボロボロジューシー(水分が多い雑炊)」とかいう伏兵もいる。
ヒージャー料理 ヒージャーとは、ヤギのこと。ヤギ汁やヤギの刺身といった料理がある。個人差はあるが、獣臭いという人も。
おでん(沖縄風) 桜坂や小料理屋さんや栄町市場あたりのディープな店で飲むときに必須。「ふつうのおでんか~」といってスルーしているともったいない。少し濃い味付けの沖縄風のおでんなので、泡盛と一緒に食べたい。美味しい。
みそ汁 ふつうのみそ汁のことだが、定食屋で500円ほどする。高いかと思いきや、「みそ汁」だけで「みそ汁定食」のことを指すので、油断してはならない。サラダや米、おかずまで付いてくるだろう。オーダーを誤って、米やおかずまで注文してしまうと悲惨な目に合う。ダークホース的な怖さのある食べ物、それが沖縄の「みそ汁」。

次元を超えているもの

食べ物の名前であるのかさえ不明なもの一覧

ドゥルワカシー RPGの敵のような難解な名前だ。ドゥル(泥)ワカシー(沸かし)という意味。ドゥルはターンム(田芋)を煮る際に泥のように見えるからだそう。田芋は里芋のような芋のこと。その田芋を潰してドゥルドゥルにし、ダシで味付けしたものがドゥルワカシー。
ドゥル天 上のドゥルワカシーのドゥルドゥルに衣をつけて天ぷらにしたもの。サクサクの衣、中がモチモチで美味しい。ターンムコロッケに似ている。
ポーポー その間抜けな響きのとおり、ポーポーとした(?)沖縄のお菓子。黒糖が入ったホットケーキを丸めて筒状にしたもの。「ユッカヌヒー(4日の日)のポーポー」というバージョンアップしたポーポーも存在する。旧暦5月4日はハーリーなどが行われ、お祭りのような日である。安心できる味。ぜひ、市場や商店で買って食べ歩きしたい。
カーサムーチー カーサ(月桃の葉)で包んだムーチー(餅)のこと。上の画像の、紫の平ぺったいものがそれ(市場で購入)。月桃の葉の爽やかな香りが、ツルンとした餅に移っている。旧暦12月8日ごろ(今の1月中旬ごろ)にたくさん売っている。
ターンムコロッケ めちゃくちゃ美味しい。実は、これが紹介したくてこの記事を書き始めたかもしれない。田芋をコロッケにしたもの。紅芋コロッケも美味しい。ターンムコロッケがない場合は、上記で紹介しているドゥル天を注文したら良いと思われる。
イナムドゥチ(イナムルチ) イナ(猪)ムデゥチ(もどき)という意味。沖縄の豚汁。白みそを使ってあるのが特徴的。定食屋さんでも見かける。
スーチキ(スーチカ) スー(塩)チキ(漬け)の意味で、塩漬けの豚のこと。ゆがいてお酒のアテにしたり、チャンプルーの具に使ったり。
ミヌダル 琉球王朝の宮廷料理だったそう。豚の薄切り肉に黒ごまペーストがまぶしてあるもの。見た目が真っ黒なので、インパクトがある。
スクガラスの豆腐 スクガラス(アイゴの稚魚)を塩漬けにした瓶詰が売っている。それを豆腐の上に整列させたもの。なんかかわいい。スクガラスに塩味が効いているので、豆腐と合う。

沖縄の珍味 120g 5種セット(スクガラス・すみいか・ワタガラス・たこめんたい・たこ次郎)×1セット 大城海産物加工所 新鮮な素材を使用した塩辛 お酒のおつまみにピッタリ 沖縄土産に最適な逸品

最後に

記事を書き終えて、思った。

何がこうも沖縄料理をより難解にしているかというと、なんか、カタカナ表記がいけないのではないかと。(自分で書いておきながら)

漢字をまじえて表現するとなんとなく意味が伝わってくるのに、なぜかメニューはカタカナオンリー、またはひらがなオンリー。それがオーダーの壁を高くしているのかもしれない。

まあ、真相は知らんけど。

初めての沖縄は無難なものを食べるといいかもしれないが、リピートした際にはぜひ、奇抜な名前の食べ物にチャレンジしてほしい。

特にターンムコロッケやで。めっちゃ美味しい。

(完)

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