【南大東島①】行き方まとめ!船と飛行機どっちがオススメ?アクセスの方法を比較、費用は?予約のタイミングはいつ?(予約の章)

 

※要注意※
南大東島は、めちゃくちゃ魅力的な島ですが、2020年5月現在は新型コロナ感染拡大防止のため、沖縄県全体含め南大東島独自にも来島自粛の措置が取られています。〔R2年5月記〕

いったんコロナが落ち着いたものの、全国的に再び陽性者が増加したために、2020年8月現在、沖縄県独自の緊急事態宣言が発令されました。それに伴い、南大東島では期間中の来島自粛を求めています。〔R2年8月記〕

その後は改善傾向にあり、2020年9月5日をもって沖縄県における緊急事態宣言が終了しました。引き続き感染には注意しながら、旅行者の受け入れを開始しているようです。ただし、旅前、旅中、旅後の感染防止策を講じて慎重に旅行するよう協力が求められています。〔R2年10月記〕

※沖縄県及び各離島へ渡航するかどうかの判断は、各島の要請や受け入れ状況を随時チェックするしかなさそうです。

 

 

南大東島へのあこがれ

「南大東島」をご存知だろうか。

どんな島か知らなくても、誰もがいちどは台風ニュースで耳にしたことがあるだろう。

南大東島は「絶海の孤島」「最果ての島」という表現がぴったりの、太平洋に浮かぶ断崖絶壁の島である。周りには本当に何もない。

よもや西表島や波照間島さえ、石垣島から気軽に行ける観光地に思える。それほどに、予定と天候が合わなければ特に船の場合、非常に行きにくい島である。

しかし、行きにくいが故に「行く」ことが最大の目的となり、「行った」ことが最高のステータス(?)にもなる。離島ハンターのなかには、冒険心をくすぐられ、憧れ、この島を目指す者も少なくないだろう。

しかも、ただ「行く」だけではない。なぜならば、他の島ではなし得ない経験値を積むことができるのだ。ダイナミックすぎる自然を前に、誰もが度肝を抜かれることだろう。

さらにこの島は東京の八丈島がルーツというから、もはや「沖縄」というくくりで語っていいのかさえ疑問だ。

そんな、一生に一度は訪れてみたい島、神秘の島、離島ハンターが最終的に目指す島、それが「南大東島」である。

今回は、南大東島を目指すべくチャレンジした記録を、ここに残そうと思う。

…とか言いつつ、島の人はよく那覇↔︎南大東島間を行き来してるようなので、予定が一週間くらい空く人、行き方にこだわらない人は、割とすんなり行けるかもしれません。

南大東島への行き方

南大東島は、沖縄本島から渡航距離にして約400km。同じ沖縄県内なのに、東京↔大阪くらいの距離がある

とりあえず那覇まで来たとして、南大東島への行き方は2パターン。船か、飛行機か。当たり前といえば当たり前だが、それ以外に選択肢はない。
どちらにもメリット・デメリットがあるのだが、真に「南大東島に行ってやったぜ‼︎」と言いたいのであれば、絶対に船旅がオススメ。なぜならば、最大の見せ場と言ってもいい、あこがれのクレーンで吊り上げられ上陸するイベントがあるからだ。
また、夕方に出港し着くのは朝。船で夜を明かすというのも旅情があって大変良い。
しかも。ということは、お気づきだろうか。ホテル1泊分は乗船料でまかなえてしまう(船中に簡易ベッド有)のだ!
しかし、船は予定が狂うことが多いため、まずは「手堅く上陸する・予定通りに帰る」というのであれば飛行機がいいだろう。
それぞれ船、飛行機のメリットデメリットを比較してみました。

貨客船(フェリー)で行く場合

◎最大のメリット 名物の「船からクレーンで上陸」を体験できる
(乗船しなくても、島滞在中に貨客船が来れば、いちおう「体験」だけでも可能)
×最大のデメリット 船は基本週イチのみの運航。大東島の周りの海は荒れやすくスケジュールが頻繁に変更されるため、予定通りの確実な渡航は保証されない。
貨客船用の港がないが故に「クレーンで上陸」となるわけだが、少しでも荒れると船を島に寄せることができないためだ。
時間 那覇(とまりん)を17:00に出港後、15~17時間の航海。
・南大東島先行は直通なので約15時間(朝8時ごろ到着)
・北大東島先行は北大東島に寄ってから南大東島へ。約17時間(朝10時ごろ到着)
運賃 (那覇発)
片道 5,690円、往復 10,820円(※船中泊できると考えると、とても安い)
出港6日前からキャンセル料発生、悪天候などにより出港日変更となった場合を除く。
運航スケジュール

 

運航は基本、週イチ。那覇↔南北大東島を4日かかって往復。
大東諸島で足止めになった場合やスケジュール変更の関係で、5日間以上かかって往復することもある。

1日目 16時~16時半に乗船。那覇(とまりん)17時発。船中泊。
2日目 朝8時~10時ごろにそれぞれ南北大東島へ寄港。
3日目 南→北または北→南を運航した後、16時に那覇へ向けて出港。船中泊。
4日目 朝7時半ごろ、那覇へ到着

出発は決まった曜日などではない。その都度、大東海運のHP「運航スケジュール」を確認する。
海が荒れると船を寄せられないことも多く、リスケされやすいので、運航スケジュールは頻繁にチェケラ!
(※頻繁に変更があるためか、スケジュールは前月の2週間くらい前から公表される≒それ以降にしか旅行の予定が立てられない

予約の方法
(那覇発)
要事前予約。電話もしくは現地の窓口にて予約(ネット予約はない)。予約の開始は前月20日朝8:30~。
大東海運事務所:那覇市前島 3-25-5(とまりんアネックスビル1階)
TEL 098-861-0515/ FAX 090-862-3734
乗船券の入手時間にも注意。
事前予約の上、とまりんの大東海運事務所窓口にて、前日17:00まで、または当日15:00までに購入(泊埠頭発は12:00まで)。
詳細は「大東海運HP」を確認。
設備 ※設備は【南大東島③】(船旅の章)画像を紹介しているので、そちらも参照。
船は非常に新しい。
簡易2段ベッドに毛布あり。女性専用区画あり。ベッド内にライト、コンセントあり。
※使用するベッドはチケット購入時に指定された。数に限りがあり、足りない場合は座席などで寝ることになりそうだが、実際の乗船人数的にあまり心配はなさそう(もちろん時期や場合によるだろうが)。
シャワーやお風呂はない。広めの洗面台、更衣室あり。女性用お手洗いの個室は2つ。トイレはウォッシュレット付き。
1Fにはバリアフリーの部屋、バリアフリーのトイレあり。
飲み物、カップ麺の自販機はあるが、売店はない。
周りに島など全くない太平洋へ繰り出すため、島に近づかないとネットやスマホはつながらないので注意!
手荷物 2個まで。それ以上は運賃発生。大きな荷物で貨物となる場合は、午前中に預ける。
船舶
貨客船「だいとう」、定員55名。現在は2011年に就航した船体が稼働している(めっちゃキレイ)。

※2019年8月現在

飛行機で行く場合

◎最大のメリット フライトの席が確保できれば、悪天候を除きほぼ確実に渡航できる。
×最大のデメリット 運賃が高い。

特に、片道だけだと非常に割高。⇒(R2.1.23追記):最初から株主優待割引が適用される航空券を購入すれば、片道の場合4,000円~6,000円ほど安くなる。面倒な手続きなく予約できるのでオススメ。往復の場合はJAL公式の往復割引のほうが安いので注意。
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時間 那覇空港から、1時間05分。
北大東島経由で、2時間。
運賃 那覇↔南大東島(JAL系列RACのみ運行)
●片道25,720円(片道めっちゃ割高!)
●往復32,840円(往復割引)
※お得情報:以下の記事で紹介するサイトから予約すると、面倒な手間がなく最初から株主優待割引が適用され、さらに日時変更も可能なので超便利!当時、マイナー路線の片道にこのサービスはなかったので管理人はJALから直接予約しましたが、これから行く人は少しでも安く行ってくださいね!ちなみに往復飛行機の場合は、ふつうにJAL公式の往復割引を使ったほうが安いです。(R2.1.23追記)
●飛行機|直前便のフライトを格安で予約する方法・割引がないマイナー路線もお得に!>>
運航スケジュール

 

(往路)

直通 那覇→南大東島
金・土・日・月【1日1便】
9:40発→10:45着
火・水・木【1日2便】
9:40発→10:45着
15:10発→16:15着
北大東島経由 那覇→(北大東島)→南大東島
金・土・日・月のみ
那覇→(北大東島)
13:05発→14:15着
(北大東島)→南大東島
14:45発→15:05着

(復路)

直通 南大東島→那覇
火・水・木
【1日1便】
11:20発→12:30着
金・土・日・月【1日2便】
11:15発→12:20着
17:40発→18:40着
北大東島経由 南大東島→(北大東島)→那覇
火・水・木のみ

南大東島→(北大東島)
14:45発→15:05着
(北大東島)→那覇
15:35発→16:40着

備考 ※南大東島から北大東島へ行きたい場合。フライト時間3分ほどの近い島だが、那覇経由で、南大東島→(那覇)→北大東島という荒業もあるようだ。2時間50分ほどかかるらしい。

予約の方法 JALホームページから。または電話:0570-025-071(受付7:00~20:00)にて。
※北大東島経由は、JALのHPからはなぜか別々のチケットとしてしか取れないため計31,170円となるが、JALに直接電話して経由であることを伝えれば那覇→南大東島のみの運賃で行けるので要注意!
●片道25,720円
●往復32,840円(往復割引)

●お得情報国内航空券の専門店「格安航空券センター」から予約すると、面倒な手間がなく最初から株主優待割引が適用され、さらに日時変更も可能なので超便利!
設備 JAL系列、RACのプロペラ機。那覇空港ではバスで、南大東空港では徒歩で搭乗。いちばん前の席は、電車のように向かい合わせの席となっていて珍しい。
Wi-Fi利用不可。PC電源利用不可。
手荷物 (100席未満)
預け:20kgまで無料
機内持込:10kg以内で3辺の合計100cmまで
機体 ボンバルディア/DHC8-Q400CC(RAC運航)
プロペラ機。総座席数50。

※2019年8月現在

 

 

結局、どの行き方がいいの?

行き方が分かったところで、結局、どれで行こうか?

それぞれのニーズによって変わってくるだろう。
予定に余裕がある人・突然の予定変更が効く人は、珍しい体験ができる船での行き方を視野に入れるといいかもしれない。仕事で絶対に帰らないといけない人・とりあえず確実に南大東島の地に着きたい人は、飛行機がいいだろう。

ここで注意。船の場合、基本4日間で那覇と大東諸島を往復しているのだが、行きも帰りも船だと、2日目の朝に着き3日目の夕方に出るため、島での滞在時間が約30時間と短くなってしまう。もちろん、便を見送って次週の便で帰るという手もあるが、よほど日数に余裕がある人でないと無理かもしれない。

そこでオススメは、仕事などに影響が少なくできるだけ短めの日数で最大限に島を楽しむことができるよう、3泊4日で有給を取り、行きは船、帰りは飛行機で予約する方法だ。この方法だと、島滞在時間は約50時間となる。

しかし、これには「船のスケジュールが変更となり那覇で足止めを食っても良いという覚悟」「内地から那覇まで何度か足を運び、行けたらラッキーというギャンブル的な心構え」が必要になる。あと、帰りの飛行機は片道なので割高になることは否めない(←株主優待券手配込のチケットを予約すればいくらか安くなる)。

実際、管理人はこの方法で3回目にしてやっと渡航できた。
1、2回目とも船のスケジュールを見ながら3泊4日の予定で関西発・那覇行きのフライトを予約していたものの、直前で高波や台風などで船の運航が延期、そのまま本島で過ごした。本島で宿泊するホテルも当日予約するといった形だ。

 

 

南大東島の宿も予約していたが、もちろんキャンセル。直前ではあるが、キャンセル料は取られたことがない。悪天候などで渡航自体ができない場合、ほぼどの離島の宿も理解があり、キャンセル料は免除してくれる(経験では例外にあったことはない)。

なお、船のスケジュールは前月の2週間ほど前(8月のスケジュールは、7月の後半)になってからしか公表されないので、有休も直前で取らないといけなくなる。
そう考えると、那覇・南大東島行きのフライトは何カ月も前から予約が可能なので、予定を組みにくい人はフライトがいいだろう。

結局、何を最優先するかで自分にとってのイチバン良い方法が決まるってことか。

 

船はどれだけスケジュール変更され、どれだけ行きにくいか

今回、管理人が旅立った2016年10月のスケジュールはこんな感じだった。
旅行期間は10/20~10/23。


引用:大東海運HP「運航スケジュール」

このカレンダーをみると、月に2度の変更が確認できると思うが、こんなのはザラだ。
過去のスケジュールは大東海運HPの「運航スケジュール」で確認できるので、いろいろな変更パターンを知っておくといいかもしれない。
なお、過去のスケジュールを見るとわかるが、季節的にいつが行きやすい、とかいうのも特になさそうだ。

 

実際のスケジュールと予約のタイミング、費用まとめ

3泊4日、旅のプライス
※南大東島行きの船はスケジュールの変更が頻繁であるため、それに合わせてフライトや宿を取る必要があり、どのタイミングで予約するのかがキモ。今回は予約した日付も記載しましたので参考にしてください。
旅行期間:2016年10月20日~10月23日
フライト
関西発
那覇行
【神戸→那覇】SKY 12:10着…5,900円
【那覇→神戸】SNA 14:35発…14,500円
●10/16、Webにて予約(3日以内に購入して予約完了←席は確保した状態で、3日間の猶予が出来るということ。予約完了後は取消料が発生)
宿泊 (1泊目は、那覇→南大東島行きの貨客船で船中泊)
【南大東島】民宿きらく家…素泊まり2,000円×2泊
●フライト・船の予約完了の上で10/17ごろ電話にて予約
フェリー
那覇発
南大東島
【貨客船だいとう】
乗船料…5,690円(電話予約、とまりんにて支払い)
那覇から15~17時間。船中泊なので、宿泊費として乗船料に含まれると考えると、とても安いのではないでしょうか。
●関西発那覇行きのフライト予約完了の上で10/17ごろ電話にて予約
フライト
南大東発
那覇行
【RAC】南大東 11:20発→那覇12:30着
25,600円
●10/16、Webにて予約(3日以内に購入して予約完了←席は確保した状態で、3日間の猶予が出来るということ。予約完了後は取消料が発生)
地底湖探検
ツアー
【南大東 秘境探検ツアーオフィスキーポイント東 和明】
初級7,500円(保険、送迎、装備品、ガイド込)。3時間くらい。
●管理人は成り行きで現地で申し込みましたが、確実に参加する場合は予約が良さそうです。
※事前に申し込む場合は東さんのFB参照(TEL 090-5082-4949 ※電話での受付のようです)
他にも様々なツアー対応可能な感じ。支払いは現地にてクレジットカードOKでした。
※事務所の場所は、今回泊まった「民宿きらく家」のすぐ前。
レンタバイク
星野洞 ※要予約:℡09802-2-2037(村役場)
入洞時間:9:00~11:00、14:00~16:00
料金:大人800円、子供350円(タブレット端末のレンタル含む。洞内で、詳しい案内が見られる)
※混雑するから予約が必要なのではありません。常に事務所に人がいるわけではないために必要みたいです。
おみや代、食事代(費用は記事中で紹介)等
(2019年9月現在)
 その他、注意事項まとめ
南大東島↔那覇のフライトは、一週間ほど前からけっこう埋まってくるので注意。直前だと取れないことが多いかも。JALホームページを頻繁にチェック!
※那覇到着日に「だいとう」に乗る場合は、乗船券の入手時間が限られています。那覇行きの便は、「とまりん」へ移動し、15:00まで(新港ふ頭発は12:00まで)に乗船券を購入できるような時間帯で予約しましょう!目安は、最低13:00時ごろまでには那覇に到着する便がいいと思います。(着陸待ちで那覇空港上空で待たされることが少なからずあったり、便の遅れなど予期せぬ事態に備えて)
空港→とまりんへの移動は、ゆいレールにせよタクシーにせよ、空港出発後30分程度をみておいたほうが吉。公表されているフライトの到着時刻を基準にすると、空港で預けた荷物が出てくるのを待つ時間なども考慮し、飛行機到着時間から1時間後くらいを目安にすると、少し余裕をもってとまりんへ移動し、乗船券を購入できる感覚です。

\\出発間際でもお得な割引価格!//

当日3時間前まで購入可能!格安航空券センター
正規運賃しかなくてもあきらめない!
●株主優待手続コミコミ料金で面倒な作業ナシ!
変更可能便もあり使い勝手バツグン!

 

予約の感想※過去に2度、直前に船のスケジュール変更にあい那覇止まりをくいましたが、今回やっと行けました。予約って、全部取れた時点で後はほとんど何もすることなく当日を迎えますが、南大東島の場合は、頻繁に船舶スケジュールを確認していました。現地で乗船券を手に入れたときは感無量でした。とはいっても那覇を出港後、大東島付近にたどり着いても接岸できない場合は、ひきかえすこともあるようで…。

 見逃さない!お得情報

南大東島→那覇(片道)路線は、国内航空券の専門店「格安航空券センター」などから予約すると面倒な手続きなく最初から株主優待割引が適用され、さらに日時変更も可能なので超便利!ちなみに往復飛行機の場合は、ふつうにJALの往復割引を使った方が安いので注意。

※以下に、片道マイナー路線や直前便を少しでも安く予約する方法(簡単!)をまとめました

飛行機|直前便のフライトを格安で予約する方法・割引がないマイナー路線もお得に!株主優待券手配料込の航空券がねらい目

 

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