【2019年那覇マラソン⑰】火災後、一カ月の首里城を見に行ってみた(大会翌日の章)

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(国際通りの夜の章)
 
前回:夜の国際通り、お肉で優勝しました!
 

ホテルグランビューの朝食

さわやかな朝を向かえた。

ホテルの窓からは、昨日走った赤嶺交差点が見える。

 

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今日はフルマラソンを終えた自分を甘やかして、体調に気を使うことなく、残りの滞在時間を満喫するぞ!

というわけで、さっそくお楽しみのホテルビュッフェ。

今日の朝食会場にも、NAHAマラソン参加者であろう人たちが多かった。

 
おそらく昨日フルマラソンを走った者達だ。面構えが違う。 (しつこい)
【進撃の巨人】より
 

昨日の朝食ビュッフェはカーボローディング優先だったが、今日は沖縄料理を堪能しよう。ゆし豆腐にじゃこをいっぱいかけて優勝だ!

 

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火災後、初めて首里城を訪れる

2019年10月31日の首里城火災から、約1カ月後。
NAHAマラソンエントリー時には、こんな形で首里城を見に行くとは思いもしなかった。
だが、今まで何度も訪れた沖縄の象徴、首里城がどうなってしまったのか、しっかり目に留めておきたい。現場を見て、応援する気持ちを強固にしたい。伝えられるものは伝えていきたい。
そんなわけで、NAHAマラソンの翌日である今日12月2日は、首里城のために過ごそうと決めた。
首里城のイラスト

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9:00過ぎ、ホテルをチェックアウト。大きな荷物はホテルに預けておく。
赤嶺駅からは、ゆいレールで23分。まずは首里駅をめざす。
途中、奥武山公園が見えた。昨日の大会の名残がちらほら。
少年野球場には、荷物置場のテントや仮設トイレがまだ残っている。
 
テント裏の大量のブツは、某漫画家さん宛てに送りつけると喜ばれそうだね!
 
 
壺川駅から見た奥武山公園。祭りのあとって感じ。今日は月曜といえど、昨日はあんなにもジョガーで埋めつくされていた場所が、なんだかさみしく見える。
というか、天気!
昨日どんだけってほど暑かったのに、今日はこれよ。めっちゃ曇り空で風もあるし、絶対今日のほうが走りやすそうやん!
 
沖縄都市モノレール線・ゆいレールのイラスト
 
そして赤嶺駅からは13駅目。次は首里駅。
儀保駅~首里駅の区間では、いつも首里城が立派に見えたはずなのだが。
マジか。
正殿が、ない!!
 
…なんか、言葉を失った。
その姿はテレビで見てはいたものの、実際目の前にすると、ポカーンとなってしまう。
ゆいレールの車内もザワついた。車内のほとんどが首里城を目的に乗っている人たちのようだ。
しばらくながめていると、車内にもかかわらず、目頭がジワっとなってしまった。
ゆいレールがゆっくりと進み、首里城が建物に隠れて見えなくなると、「首里駅」に到着した。
ここで、ほぼ全員が下車。
 
 

「守礼の門」までタクシーで移動する間に起きた寸劇

今日はお昼の便で発つ予定なので、あまり時間がない。
首里城一帯は広い。コース取りが重要だ。
そこで、最初に守礼の門から攻めて、正殿方面(地図上の「首里城公園」方面)に歩き、そのまま首里駅に戻れるコースをとることにした。
 
そんなわけで、首里駅で下りたらタクシーを拾い、反対側の守礼門方面に周りこんでもらう。
タクシーの乗車時間は5分くらいだが、運転手さんが気さくに話しかけてくださった。
「首里城は初めてですか?」
「何回か訪れましたが、昨日NAHAマラソンに参加しまして。今日は首里城を見に来ようと決めていました。」
「マラソンは完走できましたか?」
「……なんとか完走できました。」
「すごいね~!」
「………。」
なんだか、うまくしゃべれない。『首里城』というフレーズを自分自身で発したとたん、先ほどゆいレールから見た光景が思い浮かんで、思わず涙ぐんでしまった。
いや、そんなつもりはなかったんだけども。やっぱり火災後のリアルな首里城を見てしまうと、一気に思いがあふれてきてしまったらしい。
 
運転手さんもびっくりしただろうが、地元にお住まいということで、首里城のリアルなお話をしてくださった。
 
スプリンクラーさえあったら。
もともと燃えやすい塗料を使っていた。
瓦職人がいなくなってしまったから、本物に忠実な瓦の供給は難しい。
オジィやオバァは、首里城が燃えるところを見るのは2回目。1度目は戦時中だから、次の再建で完成するころに健在でいられるかどうかは…。
ついには、運転手さんも涙ぐんでしまった。
守礼門の近くで降ろしてもらうころには、車中は悲しみの寸劇。
短い時間だったが、首里城を思う気持ちを分かち合えた気がする。旅の醍醐味。
 
 首里城ビューポイント
守礼門方面まで行かなくても、途中「龍潭池」の正面で降ろしてもらってもいいかもしれない。ここからは首里城の全体が見渡せるし、ニュースやガイドブックに出てくる画像も、ここから撮影したものが多い。



龍潭池をはさんだアングル。ニュースでよく見る光景。



正殿の屋根が崩れ落ち、柱の向こう側まで筒抜けだった。

 

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レストセンターには首里城のお土産が売っている

まずはレストセンターに寄る。お土産として、いろいろな首里城グッズが購入できるのだ。

赤ちゃんや幼児向けのおもちゃ、ガーゼハンカチ、靴下などのグッズもあって、選ぶのが楽しい。

お土産を買ったら、たまたま運が良かったのか積極的に配っているのか分からないが、おつりで2,000円札がもらえた。

守礼門が描かれている2,000円札。えらく久しぶりにお見かけした。

首里城のパンフレットもある。例年行われていた首里城祭も、今年は中止。

いろいろ見て回ったが、レストセンターで気になったのが、首里城の募金や再建などのコーナーが見当たらなかったこと。
探しかたが甘かった?
このときのように首里城自体はほとんど見ることができない状態ながらも現地に来るような人たちは、わずかながらでも協力できたらという思いで来ているはずだ。
こういう場所にも募金コーナーがあると良いと思うのだが。
 
 火災後も見られる首里城公園
 

守礼門~園比屋武御嶽石門

守礼門は、健在。火災後でもこんなに人がたくさん。
 
団体ツアーでなく、個人的に来ている人も多くいた。
守礼門を抜けると、世界遺産の園比武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)がある。
この白っぽい門が、世界遺産。正殿の建物自体は世界遺産ではないので、今回の火災で「世界遺産」は無事だったのだ。
この石門は神の国への入り口として、1500年ごろに造られたそう。近づいてよく見ると、白さが美しい琉球石灰石で作られていることが分かる。
 
 
 公開エリアが拡大
2019年12月14日から、公開エリアが拡大されたようだ。
今後も整備できた区画から拡大していくかもしれないので、訪れる際には事前にチェックしておくといいかも。

 

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正殿まわり~東のアザナ外周

12月2日当時、画像右手奥の歓会門までは行けたが、扉は閉まっておりその先は閉鎖区域となっていた。(2020年1月現在は通行可)
左手の道沿いは、通れるようだ。

城壁に沿って歩いていくと、画像右手の階段からは、東のアザナ外周まで行ける。

階段を登ってみる。久慶門は健在。

途中、崩れ落ちた正殿が見えた。

NAHAマラソン翌日当時は、ここがいちばん近くで見られるポイントだった。そのため、首里城を慕ってここまで登ってくる人は多い。

そういえば首里城にも、昨日NAHAマラソンに参加したと思われる人が何人かいた。(面構えが違う)

 
階段がまともに登れず足がガクブルしているから、動きでバレるよ!

フルマラソン翌日の足ではしんどいが、行けるところまで行ってみよう。

10分ほど階段を登ったか、突き当りには東屋があった。

この高台は、那覇の街が見渡せるビュースポットだ。

あかん。登ってきたからには下りもあるんや。ひざが悲鳴をあげている。

お昼の便で帰らないとやし、そろそろ帰路に着こうか。

 

 
首里城公園は、季節によって開園時間が違うから気をつけよう!
 
 

帰りは徒歩で首里駅まで

弁財天堂を左手に、円覚寺跡を右手に進んで、首里城公園を抜ける。

首里城を出るところで、オジィに声をかけられた。

「ここから見る首里城がいいよ。」

なるほど、木々の間からは首里城がキレイに見えた。ちょうど壊れたところが隠れているので、火災前の姿にも見える。

沖縄は、夏だろうが冬だろうが、年中無休でハイビスカスが咲いている。

美術学校前の個性的なシーサー。

龍潭通からは、正殿や広福門など、建物全体が見える。

園内を出てから10分強、ようやく首里駅に到着。意外に距離がある。フライトの時間がせまっていたので焦る。

 

 

那覇空港は、ANAの自動手荷物預け機がめっちゃ早かった

首里城でゆっくりしてしまったため、時間がなくなってしまった。

首里駅から那覇空港駅までは27分だが、いったん赤嶺駅で下車し、ホテルに預けたスーツケースをゲットしてこないといけない。

 

やばい。めっちゃ焦る。

那覇空港といえば、飛行機の手荷物預けにめちゃくちゃ並んで時間がかかるイメージがあった。

しかし、今回ANA系列を利用したら、なんと自動手荷物預け機が導入されていた!

 
 自動手荷物預け機が導入されている空港
2020年1月現在、那覇空港含む4つの空港にだけ導入されている最新の機器らしい!那覇空港には10台くらい並んでいた。数分待っただけで自分の番がきて、手荷物を預けられた。

羽田空港 第2ターミナル

新千歳空港

福岡空港

那覇空港

 

自動手荷物預け機(名前が説明的やなw)のおかげでほとんど待たずに荷物を預けられ、スムーズに搭乗することができた。

やれやれ。NAHAマラソンの旅ランも終わりか。
 

 

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>ガイドブックに載っていない沖縄の魅力

ガイドブックに載っていない沖縄の魅力

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